私の医学生時代 42 | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

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まだ昼の蒸し暑さが残り、ムンムンしている現像室の薄暗い赤色の電球の下で、汗にまみれてレントゲンフイルムを手探りでカセットから取り出し、現像液の入ったバットに浸すと、レントゲン線に感光した部分は黒く、しない部分は白く表れる。

感光度の強弱で濃淡も変化してくる。

体の外は黒く、体内でも、レントゲン線の透過率の低い部分、骨の様なところは白く、筋肉や脂肪等の部分はそれよりも黒く、お腹ではガスの多い所はやや白く、腸の内容のあるところは少し黒くフイルム上に現れる。

この理屈を利用して、バリュウムを飲ませて、胃の形やその内側の粘膜の状態を知り、胃の診断に用いていたのだ。

腸では、通りの悪い部分があると、それより上、つまり口側に食べ物や、消化液が貯まった状態となり膨らむ。

ガスもたまり、風船を膨らませた状態に近くなってくる。

体を立たせた状態にすると、ガスが上になり、水平線が表れてくる。レントゲンで腹部の単純撮影し、この状態が有れば、腸閉塞の診断は確定的となるのである。