私の医学生時代 39 | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

*ルビーテッククリニック*院長のコラム

ルビーテッククリニック院長が様々な分野について綴ります。

手を洗わないスタッフは、手術着を着るのを手伝い、機械類の配置変え、非消毒の物品の運搬などの雑用に気を配り、手術の準備は着々として進行して行く。

それと共に、手術場の空気は、緊張感が徐々に漲りはじめ、皆無口になって行く。

そして、術者が位置に着き、「では、始めようか。」と会釈する動作と共にメスを取ると、その緊張感は絶頂に達するのである。

私は、この緊張感が震えるほど好きであった。

外科を志したドクターは、皆この感覚を有しているのではないかと、密かに信じている。

それは、何とかしてこの手術を成功させ、患者を救いたいという気持ちが、最高に発露されるためだと思うからだ。