手術室の裏出口のステップを2段降りると、裏庭になるがそこから10歩ほど歩くと病室の玄関になり、手術後の患者さんは、担架で運ぶのが普通であろうが、よほど重体の場合を除き、抱いて運び畳に敷いた布団の上にそつと下し寝かせてあげた。
病室は6畳敷きの部屋が、その玄関に続く縦の廊下に沿って4室あり、最初の部屋は私の居室として使用していたものだった。
病室の一部屋を使っているので、入院患者で一杯になると、自分は、レントゲン室へ移るように言われ、そこにあるベットで寝起きし暮らしている有様だった。
これは中学校(旧制)高校(旧制)以来の生活パターンで、落ち着いて勉学に励むという環境では無かったのである。