私の医学生時代 27 | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

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中山教授の手術法についての基本的な考え方は

1,安全 患者さんを危険な状態に陥れないこと
2,確実 間違いなくしっかりと手術できること
3,容易 どんな外科医でも短時間に楽々できること

要約すると上記三点につきる。

胃を切除した後のつなぎ方は前に述べたビルロート一法が簡単で生理的、つまり食べ物が手術前と同じルートを通過することから人にあたえる悪影響が最も少なく、しかも手術時間も短縮され、患者さんの体に与える負担が少なくことは間違いない。

中山先生はこのつなぎ方(吻合法)の改良にとりくみ今までのタブーに挑戦したのである。

敢えて膵臓に針をかけることにしたのである。

胃の後壁の漿膜を膵臓に三針固定し吻合の後壁は全層を縫うだけとし前壁のみ二層に縫合するという画期的方法である。

後壁三針固定による中山式胃切除術はその後全世界にひろまり一世を風靡することになった。

中山先生は常にオリジナルな発想を重視され、学生にも初めは真似をしても、それを独自の考え方で改良発展させるように指導された。