私の医学生時代 26 | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

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その当時腹部外科の常識として、膵臓にはできるだけ触らないで手術を終了する様にした方が、合併症(余病)を起こさないので、「さわらぬ神に祟りなしなし」とばかり、胃の手術の時には極力膵臓には刺激を与えないようにしていた。

ビルロート一法により、胃と十二指腸を縫ってつなぐときも、この基本的な考え方を守って行っていたので、非常に技術的な難しさが
発生し、この方法が敬遠される原因となっていたのである。

話は前後することになるが、胃や腸などをつなぐときは、二層縫合と言って、消化管の壁に糸の着いた針を全層に通して縫ったうえ、更に漿膜縫合という縫い方を加えて、内容が漏れないよう二重に行うのが常識とされていた。

漿膜縫合とは胃腸管の表面は、漿膜である腹膜で覆われているのでこれを合わせるように縫えば良好に癒合し、内容が漏れず腹膜炎などの合併を防ぐと考えられていた。

“外科医でない方には大変面白くないお話で申し訳ないのですが、私の性格としてここまで説明しないと、理解して頂けないと思いクドクドと書いてしまいました。お許しください。”