外科の治療は理論も必要ではあるが、何といっても自らが手を下し、手術を行い、機械器具などを使い特別な技術、手技を駆使して患者さんの期待に応えなくてはならない。
しかも、確実に好結果が得られのが当たり前で、ミスは許されない。
このような技術を身に付けるのは、容易なことではない。
このスタートは、やはり上手な先生のやり方を見る事から始まる。
従って外科の臨床講義には、手術の現場で教授が解説しながら実際の手術を行い、学生に教示するのがその当時の教育方法であった。
テレビやビデオのない時代なのだから、医学の技術はこのような歩みを、代々受け継ぎ改良され進歩を遂げてきたのである。
現代の映像教育の時代でも、手術場の張りつめた緊張感、ピリピリした雰囲気は表現できないものなのだ。