外科の臨床講義では、実際に手術のテクニックを見せないと、言葉や活字では理解できないことが沢山あります。
現在のように、簡単にビデオの動的映像をみせて、学生に理解させることはできません。
私の時代では映画、それもフイルムにいれた画を映写機でスクリーンに映す動画しかありませんでした。
田舎で私が子供の時に初めて見た映画は無声映画で、弁士が講談か落語のように、声色で説明したのをうろ覚えしています。
画面に登場する人が言葉を同時に話すようになるとオールトーキイといって、不思議に思ってみたものでした。
医学生になってからでも、一般の人は映画館に入場料を払って見る、白黒の映画で満足していた時代で、カラー映画は外国のものしか無かったのです。
千葉大の外科の臨床講堂は、第一外科と第二外科の手術室につながっていて夫々別々に設けられていました。
今思うとすごく贅沢なものでした。