私の医学生時代 20 | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

*ルビーテッククリニック*院長のコラム

ルビーテッククリニック院長が様々な分野について綴ります。

授業は付属病院の二階にある講堂で主に各科の助教授や講師がおこない、教授は臨床講義を受け持つことが多かった。

臨床講義とは、実際の患者さんを内科系の場合には四階にある大講堂でストレッチァーに乗せて供覧し、その病気の症状や経過などを説明の上、実際の診断方法を行って学生に見せるという、具体的、現実的な講義であつた。

患者さんを下げた後、治療法や、予後についての説明するもので、学生もプラクチカント(実習生 略してぷラカンともいう)といって、班を編成し患者さんの視診、聴診、触診等をその場で行わせるものであった。

時には、病名を伏せて、病歴や検査データを明示し診察を先に学生にやらせておいて、各人に診断名を言わせた後、教授が解説して正しい診断を明らかにすることもあった。

ここまで熱心に学生の教育に力を入れてくれる先生は多くはなかった。

特に老大家と称せられる先生は助教授まかせで顔を見たことも無く過ごしてしまった教授もいた位だった。