「そうだねぇ」とおばあちゃまが口を開いた。
「薬局の方に古い粉ミルクがあるかどうか、聞いてくるから待ちなさい」と立ちあがった。
昔、田舎の医院では何でもかんでも、診察して患者さんのニーズにこたえなければならない宿命があり、内科でも外科でも産婦人科さえも対応する必要があったし小児科も例外ではなかった。
お乳の出ないときには、粉ミルクを必要とする場合があり常備薬的に在庫しておくものであったようだ。
僕はその様なことは、全く知らなかったのでおばあちゃまの言葉に期待し胸をふくらませ、ドキドキして待っていた。