場所は何処にしようかと思い考えてみた。家から遠く離れたところは駄目に決まっている。
やはり家の前の畑の西よりの隅にしたら問題なさそうだ。
そうすれば、すぐ裏手はお蔵があり、さらにその隣の広場は、警察署の訓練場でそこから石段を上がった崖の上が署長の官舎だから、まあ怖いことは起こらない見込みがつくし、夜も安心して寝られる。
広さは寝るだけなら畳1畳で幅も十分だとおもった。
四隅に丸太を打ち込み、高さは座れるだけあれば良いが天井だけは、雨がもらぬように板かトタンではり、入り口以外は板張りか,なければ前に少年倶楽部で読んだ覚えのある田圃の泥に粘土をまぜて日干し煉瓦をつくり、それを積めばよいし、入り口はムシロをつるして内側から止めればよいだろう等と大雑把なプランを立てた。
さて実行しようと思ったがお金がない。登校拒否してからはお小遣いを貰ってはいない。然しそれをせびる程気が強くもない。
継母には怪我させた身 では絶対に言いだせない。父もいい顔はしないだろう。材料を如何して集めたら良いのか思案する日日がつづいた。
@幼い頃の僕@
