こんにちは
ジュエリーデザイナーの奥野貴子です
先日の
で父のタイタックが
元鑑定士がルーペで見てもわからないほどよくできた
イミテーションだったことが発覚
(あ、もちろん顕微鏡とかで見たらわかりますよ)
今ではしないような手間暇かけて
合成石ではなく天然石を着色し
ちゃんとジュエリーと同じ作り方をしてました
ちなみに今はこのような精巧な作りをしたイミテーションは
ほぼ見ませんね
私よりも一世代前に流通していたものです
(だから父の世代ね)
で、ふと気が付いたのが以前ご紹介したこちら
このなかでご紹介した父のタイタック
刻印は
「Pm 0.53」
Pmはプラチナであることを示す刻印で昔のものはこれが多い
見た目は0.5ctのダイヤサイズ
でもあらためてルーペチェックで確認すると
インクルージョンと思われた内包は
石を留める時に裏側に入った傷の可能性あり
ダイヤモンドは固いので決して割れないわけではないけど
ちょっと怪しい
カットも甘い(対称性など低い)気がするが
でも昔の物ならそういう物もあった
なんとも釈然としないので
ノギスを出してサイズを測ると・・・
直径が0.3mmほど大きい
ダイヤモンドではありませんでした
(そこは確定)
後日また元鑑定士のお取引先の社長に見ていただいたら
キュービックジルコニア(合成石)だろうと
この時もルーペチェックでは判定できませんでした
私もキュービックジルコニアは見たらわかります
今現在大量に流通している
白鳥マークのス○○フス〇ー社のものとかはね
でも昔のものだからちょっと見た目の質感が違いました
ちゃんとプラチナの台にキュービックを留めるなんて
今では考えられません
ちなみにルースの状態でしたら
キュービックジルコニアの方が比重が全然重いので
ct計りで計ったらわかります
あと
ハ~っと息を吹きかけると
ダイヤモンドはすぐに曇りがはれるけど
キュービックは曇りがなくなるのに少し時間かかります
これはダイヤモンドの熱の伝導率が高いからです
今回はこの方法を忘れてました
改めて昔のジュエリーは注意が必要です
お客様からの預かり品の場合は何重にもチェックするのに
身内のものはチェックがずさんでした
ちゃんちゃん
たまたまこのブログにいらしたあなた
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