こんにちは
ジュエリーデザイナーの奥野貴子です
ちょっと間が空きましたが
今日は母の残したアメシストのリングについて
母は2月生まれでした
2月生まれの誕生石はアメシスト
「誕生石だからアメシストの指輪は欲しいけど
安っぽいアメシストではなくて良いものが欲しいの」
な~んて言っておりました
それは今から20年ほど前のこと
アメシストというとお手頃価格の宝石のイメージですが
実は1999年にその常識を覆すアメシストが発見されたんです
ブラジルのロンドニア州にあるカシャライ鉱山で
色合いが今までになく深く美しいアメシストが採掘されました
色合いが美しいことも魅力のひとつですが
カシャライ鉱山のアメシストの最大の特徴は
光源によってカラーチェンジすること
蛍光灯などの白い光では深い紫に
スポットライトなどの黄色い光ではピンクカラーが浮き上がるのです
当時会社員だった私がいた会社は
テレビショッピングの世界で頭角を現し
最終的にはその頂点に立ったと言っても過言ではない会社
カシャライ産のアメジストが出回り始めたころには
頂点ではないけれど頭角を現していたころ
そうなるとおのずといい宝石が集まってくるのです
(宝石を持っている業者はたくさん売れてちゃんと支払ってくれるところと取引したいので)
おりしもブラジル人からカシャライ産のアメシストが大量に持ち込まれました
ほとんどが3~4ct以下でしたが(まあ大きめの普通サイズ)
2ピースだけ10ctを超えるものを発見
宝石を仕入れる権限は社長にあったので
直接2個しかない10ct以上のアメシストのうちの
ひとつを私が欲しいとお願いをして無事購入できました
正直なところ3~4ctのサイズの方が色合いは深かったです
大きくなればなるほど色の甘いところが出がちになります
でもカシャライ産でジェムクオリティと呼ばれるクラスで
色合いが暗くもなく薄くもなく美しいものは
これ以上のものは私は見たことがありません
そんなわけで無事最上級のアメシストを母のために手に入れ
母に似合うように私がデザインして
リングに仕立てたものが2枚目の画像のリングです
当時父がデイサービスに通っていたところの
ファミリーデーとでもいうのか家族が参加する日があり
その時に最初に着けて行ったそうです
「みんな(指輪に)目がとまっていたのよ」
と嬉しそうに言っていました
カシャライ鉱山のアメシストは一気に掘りつくされ
数年の寿命で閉山しました
今では「幻の」カシャライ産アメシストと呼ばれています
あの時手にできて
母に喜んでもらえて本当に良かったです
13.43ct(20mm×14.5mm)
大粒です
このままでは私には似合わないので
デザインを考えてリフォームして使うことにします
すぐではないと思いますが
出来上がったらまたこちらでご紹介したいと思います
そうそう最後にこのブログを読まれて
「ん?アメシスト?」
と気になった方
過去の下のブログに正解が書いてありますので
よろしければご覧くださいね↓
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