ガーネット
と聞くと海老茶とワインカラーの間位の色をイメージしますよね。
でも本当はガーネットには実に多くの色合いがあるのです。
今日はそんな意外と知られていない世界のお話し
(なんだかちょっとマツコの知らない世界みたい・笑)
1月の誕生石 ガーネットについて
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ガーネットに限らず同じ名前の宝石で色が違うものは
(たとえばピンクサファイヤとブルーサファイヤ)
その構造に取り込まれる成分によって色合いが変わります
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そして色が変わることで呼び名が変わります。
わかりやすいかどうかわかりませんが
結晶構造は同じで成分がそれぞれちょっと違うんですね
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なので今回はできるだけ色々な色のご紹介
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まず代表選手の本家(とでも言いましょうか)ガーネット
昔はガーネットと言えばこれでした。
もしおばあちゃんからガーネットの指輪を譲り受けたら
99%これ
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そして本家ガーネットと近いタイプの色だけど
成分の違いでちょっとだけ高級になり赤ワインのような艶っぽさのある
ロードライトガーネット
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そして赤いガーネットグループで一般にはあまり知られていない
ウンバライトガーネット
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タンザニアのウンバ渓谷で30~40年前に発見されました。
一般的なガーネットよりやや明るく
ややピンクとオレンジが噛んだような色合いです。
蛍光灯と白熱灯の違いでピンクが強くなったり
オレンジがのぞいたりします。
このガーネットをご存知の方はかなりの通
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(↑これはちょっとピンクが強いかな?)
次はマンダリンオレンジカラーが美しい
マンダリンガーネット。
正式名称はスペサタイトガーネットですが
その中で鮮やかで濃厚なオレンジ色の物だけをこう呼びます
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そしてグリーンのガーネットと言えば代表選手は
ツァボライト
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エメラルドとは違う味わいの森のような緑
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もう少し明るくて新緑のようなさわやかなグリーンの
ミントガーネット
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ツァボライトの色が薄いものもありますが
それはただ単にクオリティーが低くて薄い
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ミントガーネットは文字通りミントグリーン色で
テリ感も素晴らしい
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これも比較的新しく発見されたガーネットです。
そして最後にガーネットの王様とも言える
デマントイドガーネット
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ロシアのウラル鉱山の物が最高品質と言われています
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このガーネットは150年ほど昔のロマノフ王朝が終わるころに
発見されました。
ただし凍てつく大地のため長いこと積極的な採掘は行われていませんでした。
そして10数年前に新たな良質の鉱脈が見つかり
人気が一気に高まりました
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デマントイドは「ダイヤモンドのような」というドイツ語からきました。
その名前の由来は高い屈折率とダイヤモンドより高い分散により
他のカラーストーンの追随を許さない、
まるでダイヤモンドのような輝きがあるからです
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またダイヤモンドのようにファイアー(白色光線が分散して見える虹色)が見られるのも特徴です。
色合いの見本は上の画像なんですが
下の画像はデマントイドの価値基準を左右する部分です
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デマントイドは石の中央付近にふわっと広がるような
「ホーステール(馬のしっぽ)」のような内包物があるものがいいとされています。
これがあるとないとではお値段全然違います
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ちなみに王様と呼んだだけあって
ガーネットの中でお値段も王様クラス
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(「内包物=中にある傷」なのでこれは他の宝石には当てはまらない
評価基準です)
あーーー
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ガーネットはもっともっと素敵な石がいっぱいあるのよ
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アレキサンドライトかと思うような色変わりをする
カラーチェンジガーネット とか
さわやかな黄緑色が私好みのマリ共和国で採れる
マリガーネット とか
なんだか名前がくすっと笑える
ヘソナイトガーネット とか
もっともっといっぱい知っていただきたいので
気が向いたらまた今度
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