10月の誕生石その2 トルマリン | 心がときめくジュエリー ジュエリーデザイナー 奥野貴子のブログ

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先日(と言っても結構前・笑)

10月の誕生石の代表選手オパール

について書きました。



でも10月にはもう一つ誕生石があります。

トルマリン

です


オパールが若干ババっぽいと言いましょうか

落ち着いた印象があるようで、

誕生石ジュエリーでは最近トルマリンはよく使われています。


トルマリンも様々な色合いがあります。

トルマリンのカラー


ピンクトルマリン
グリーントルマリン
などが一般的ですがそれ以外にも
ブルー系グリーン系ピンク系オレンジ系の間になる色合いなど
実に様々です。

ピンクとグリーンの色が移り変わった部分もあり
一般的に「バイカラー」と呼ばれ
コアなジュエリーファンに人気が高いです

バイカラー


ピンクトルマリンの中でも色味が濃く
ワインカラーに近いピンク色をしたものは別称で
ルベライト
と呼ばれています。

ルベライトR
私物のリングですが
バラのカービング部分はルベライトです。
ちなみに葉はエメラルド。


そしてトルマリンの中でも
ジュエリーファンの憧れの的は
パライバトルマリン



1987年にブラジルのパライバ州で発見され、
その独特な発光したような色合いから
ネオンブルーカラー
と呼ばれています。

私は他の宝石でこれに近いカラーの物は知りません。

ネオンカラー




パライバ州のバターリア鉱山の物に
最も美しいネオンカラーの物が産出されましたが、
現在はほぼ枯渇状態。
その後リオグランデ州のムルング鉱山や
アフリカのモザンビークでも近い色合いは産出されましたが、
いずれもバターリア産にはかないません。

薄いパライバ

モザンビーク産


他に類のないとても美しい石なのですが、
私の肌の色と相性が悪いことを知っているので
諦めが付きます


私が今個人的に欲しいのはバイカラートルマリン

最初の方に出てきたような美しいピンク色を持っているもの。

でもこれらは高価で市場でよく見るのは
下のような色合いが暗いもの

バイカラー暗い


欲しいものと値段のバランスがいつも悩みの種です