

佐藤愛子
たまーーーーに佐藤愛子さんの作品を読みたくなります。
中高生のときに、母親より年上の佐藤愛子さんの
エッセイがnon-noに連載されていて
「この勢いはなんなんだ?!」と、妙に魅力を感じました。
小説はたまたま家にあった「戦いすんで日が暮れて」を
読んだだけでしたが、その時も妙に印象に残りました。
離婚の顛末を赤裸々につづってあったと思うのですが
結構アツいタイプだった私には、なんとなーく
こんな人生が自分にもあるのかもしれない・・と
感受性の豊かな時代に飛躍させた妄想に浸ってたのかも
しれません。
その後、おとなになってからもマンガ感覚で
エッセイを手にしていたのですが、
数年前に読んだ「血脈」に衝撃を受けました。
その時の私には、山崎豊子の「沈まぬ太陽」「大地の子」と
同等の傑作でした。
佐藤愛子さんのお父さん、兄弟たち、そして自分という
血のつながある人々のことをつづってあるのですが
いずれのも「荒ぶる血」を象徴する人物ばかりで
学生時代に読んだ作品に感じた暴力的なまでの
激しさや強さ、情緒感ある作品を完璧に理解できた
気がしたものです。
そして、佐藤愛子さんは80歳を超えられました。
「血脈」以来、長編小説はなく
ここ数年はたまーに「老い」とケンカしてる日々をつづった
作品がメインとなり、これもそのひとつです。
色々なところで発表されたもの60代70代80代に分けて
編集されているので、もう完全におばあちゃん目線です。
とはいっても、
当たり前のことが出来てない周囲や社会に怒り、暴れ、戦ってて
学生時代に読んだものと変わってない!
私にとってはなんだかホームに戻ったよな安心感のある
いい一冊でした。
まだまだ作品生み出してほしいなぁ・・。