ルビィのブログ



宝石白宝石白宝石白宝石白 浅田次郎



一気に下巻読みきりました。


上巻の時もそうだったんだけど、本当に覚えてない・・。


よかった印象しか残ってない。


まったく自分の脳スペックの低さにびっくりです。



クライマックスの芹沢鴨暗殺は、新撰組と


その周辺の人たちにとってどういう位置づけだったのか。


「身分」が社会構造の根幹を作っていた時代の


お百姓、商人、武士それぞれの立場と


それに苦しみながらも、乗り越えようとする男性達と



身分以前に性別による、圧倒的不利な性差別が


普通だった時代の、花街の女性、商家の女性の


社会とのかかわり。



これぞ浅田次郎作品!らしい、ひとつの題材を


ぞれぞれの立場、視点で掘り下げていく手法で


暗殺のプロセスが解明されていくのも、圧巻です。


そこに女性の視点をからませることで、より厚みが


ましているのが、この作品の醍醐味かと思います。



それぞれの独白でつづられる幕末、そして芹沢鴨への


思いがドキュメンタリーを見ているような展開で


改めて大好きな一冊になりました。




ルビィのブログ


芹沢鴨暗殺の夜、新撰組一同と宴会をした


炭屋さんの門。美術館として公開されています。



ルビィのブログ


宴が催されたという松の間の庭。



ルビィのブログ

井戸まわりです。




ルビィのブログ


正面玄関横に、新撰組の隊士が酔っ払って


つけた刀傷が残っています。


おそらく、この傷からインスピレーションを


受けたと思われるエピソードが作品中にありました。



ルビィのブログ



宝石白宝石白宝石白宝石白 浅田次郎



かれこれ4年ぶりに読み返しました。


これを読んだ時は新撰組について全く知識がなく


「壬生義士伝」の続編があると、同僚に借りました。



この2連作で幕末について、勉強したくなった


私にとっての転機になった作品です。



今回、前回のことは全く覚えてなかった


ことに驚きました(笑)


やはり、知識をもって触れると全然手ごたえが違うし、


エピソードのひとつひとつがしっかり刺さります。



浅田次郎自身による脚色がたくさんあると思うのですが


隊士それぞれの人物像がしっかりたってます。



明治まで生きた永倉新八の語りが特に生々しいのは


やはり、資料がたくさん残っているからだとしても、


想像から膨らませている土方歳三の描写がスゴイ。



確か、生涯結婚してなかったと思うのですが


今でも残る彼の写真の男前っぷりを見ても、


輪違屋の糸里天神との縁だとすれば納得です。



それにしても、八木家、前川家、島原の太夫・天神たち


はじめ、この時代の女性達の生きる姿勢が生々しく


今流に解釈している大河の「江」に見習って欲しい・・。



芹沢鴨の暗殺に向けての布石も沢山散りばめられていて


ミステリーのアプローチもある、傑作です。



ルビィのブログ
ルビィのブログ


今の島原・輪違屋。営業してるので、見学はできないです。


なんとかここの中に入れるよう、出世しないといけません(笑)



ルビィのブログ


今の島原大門。


当時の風情を残しているのは、輪違屋と炭屋だけです。


普通の住宅街になってます。


「誠の湯」という、いかにものスーパー銭湯があります(笑)


ルビィのブログ



宝石白  北野勇作



天下の角川文庫がこんなの出してもOKなんですか???


久しぶりに超駄作を読みました。



ストーリーもなにもあったもんじゃない。


映画の小説家らしいですが、


作家はこんなもの書いて何を伝えたいのか


その前に作家としてのプライドはないのか


出版社の編集者は何をしてたのか


文句ならいくらでも出てくる駄作中の駄作です!!



いくら本を読んでも、いまだにこんな駄作を


つかんでしまう、自分の鼻の効かなさにもガッカリ。



1章ごとに、そのストーリーを暴くような小見出しを


つけてるから、ホラーの醍醐味である緊張感がなくなる。



手術表現は、実際に取材も何もないのでしょう


つたな過ぎて気持ち悪いだけ。



人物の描写も家族やら恋人やら集団自殺仲間やら


職場仲間やらでてくるけど、羅列してあるだけで


誰にも感情を感じられない。



本当に何を伝えたいのかサッパリわかりません。


怖がらせたいのすら伝わりません。


もう、二度とこの作家ものもは読まない!!!


角川にもしっかりしてもらいたいです!!!



プンプン



ルビィのブログ


宝石白宝石白宝石白宝石白 重松清



表紙のネコちんのかわいさと、


ブランケット・キャッツってタイトルからの


イメージのふくらみが半端なかったので


かってみました。



重松清作品は、「疾走」しか読んでなかった


気がして、今昔のブログチェックしたら


「流星ワゴン」「小学五年生」も読了してた!


「疾走」があまりにも強烈すぎたみたいです・・・。



2泊3日のレンタル猫が、問題を抱えた人間達に


前を見つめて歩き出す一歩のためのきっかけを


つくることになる中篇が7作。



子どもなし夫婦、末期がん、老人介護、フリーター、


リストラなど、誰もが乗り越えなければならないであろう


身近な課題を取り上げてます。



めちゃくちゃ気合いの入った作品というわけではありませんが、


通勤電車で読むには最適な問題提議と、やさしい結末が


描かれていました。



ちょっと、浅田次郎チックな老人介護の巻が泣けたなぁ。


わたしのおばあちゃんも、もう何年も施設に入ってるので


深く感じ取ってしまいました。



我が家にはミニチュアダックスがいますが、


彼女がいるから、解決できた危機がたくさんありました。


人間同士の出会いも大切ですが


動物の力も本当にすごいものがある!と、


この作品を通して改めて実感です。




ルビィのブログ



宝石白宝石白宝石白 伊坂幸太郎



半年以上ぶりの伊坂幸太郎作品です。


こんなに間があいているとは思わなかった・・・。



本屋さんで買うときに迷うんですよ。


タイトルが大体英語で、小粋で


装丁も結構似てて、持っていたかどうかが


わからなくなっちゃうんですよ。



ダブリ防止にもブログは役に立ちます(笑)



伊坂幸太郎、得意のリンクものです。


残念ながら私は記憶力が非常に悪いので


「あれ?この人・・?」と、登場人物をアマゾンとかで


ゴソゴソ確認して、納得するというへなちょこパターンです。



理解してなくても物語は完璧に成立!するのですが


やはり作品の魅力を余すところなく堪能したいので


寄り道しながらもほじってしまいます。



この作品自体は中篇が4つ。


深夜の動物園、山奥の不思議な風習、


それらに影響をあたえる解散寸前のロックバンドと


正義の味方、


そして一番好きな作品、プロ野球選手と空き巣さんたち。



全てがなるほど~!ってところでリンクするのですが、


ひとつひとつのお話が個性が強くて


一冊としてのまとまりには少々無理を感じました。



余談ですが、この作品にも仙台を舞台にした作品が


多々あります。


今後の伊坂作品にこの大惨事がどのように


反映されていくのか・・・。


どうぞ創作意欲を失われませんように。