ルビィのブログ -17ページ目


西村しのぶ
やっと出た!3巻目。
何年ぶりの新刊でしょう、西村画伯。
ストーリー開始から何年もたつので
通しで読むとあきらかに時代背景が
変わってしまうのはいつものことですが
そこもまた西村ワールドということで・・。
自身のライフスタイルが如実に反映される
作風のため、初めの頃はアジアンリゾートベースの
お話だったのが、みかんにシフトされてきてるのが
笑えます。
今回はなーんのひっかかりもなく
ふーーーーんって程度ですが、
この人の作品を読むとおしゃれしなきゃ!!という
意欲が俄然盛り上がります!
メイクもファッションも油断せずにやらなきゃ!
女子生活を謳歌するぞーーー!!


野坂昭如
夏ですので、先の大戦の本が書店の
目立つところに置いてあり
掘り出し物を見つけようと
本屋さんを見つけるたびにフラフラと
入ってしまいます。
オトナになってよかったことの
ベスト3に本が好きなだけ買えるように
なったことは確実に入ります☆
で、こちらの一冊ですが
論調は基本的に「戦後闇市派」と同じです。
終戦前後の飢えの厳しさ
当時のおとなたちの無責任さ。
さめた口調ながら、深い怒りが伝わります。
永井荷風や伊藤整など著名人の当時の日記と
野坂昭如本人の経験とをクロスさせながら
広島の原爆投下日、ソ連の日本侵攻日、終戦前日
そして玉音放送、戦後を教えてくれます。
世代も様々、政治家・知識人・中学生と
様々な立場のひとたちの記録を
重ねると、文章そのものだけでない
その裏の感情も透けてくるようで理解が深まります。
戦争にどっぷり浸かった当時のおとなたちは
戦争で被災したり死んだりすることを
「天災にあったようなものだと思っていた」
「しょうがなかった」との表現がありましたが、
これはすごく的確だと思います。
自分の力ではどうしようもない環境になると
思考を停止し、なりゆきにまかせ、少しでも被害が
及ばないようにじっとしてしまうものかも。
平和な時代にいるからこそ、言える話で
その時代を乗り越えたひとたちは
凶暴な時代を必死で生きてこられたんだと
改めて感じました。


桐野夏生
最近、いいペースで読書してるので
少々前に読んでいたものの
ブログアップが追いついてませんでした。
ミロシリーズ短編集です。
ミロの義父との関係や、夫との出会いについてが
わかる表題作「ローズガーデン」がなんともグロい。
性に奔放?復讐?貞操感の欠落?
どうなのか考えるのがイヤになってしまう。
どうやらその辺は完全に健全志向のわたしには
とても気味の悪いものにしか見えてこず・・。
その他のお話は、どうでもいいレベルで
とりあえずシリーズものをコンプリートした
ということで満足としておきます。



桐野夏生
格差社会の話?と思ってたら
下巻で一気に
派遣社員の搾取される様や
ゆがんだ社会の仕組みが
しっかり描かれてます。
また、根無し草のように放浪するひとたち、
沖縄の基地移転、
沖縄への移住者増加など
時代を象徴するような問題を
創作に生かし、物語に取り込む
桐野夏生の腕はすばらしい!
「グロテスク」を読んだときに感じた
手ごたえのある読後感は
読んでよかった!!とつくづく感じます。
今回はふたりの男子が主人公なので
「グロテスク」の時のような
女性への突き放した冷たさは
前面にでていないものの、
ところどころ女のヒステリックかつ
浅い行動をえぐっててそれはそれで
面白い。
ラストは安易な救いなどないけど
いつもと違って希望を感じられ、
久々に桐野作品で満足できました。



桐野夏生
文庫の新刊です!
これは、好みの話かも・・!と
文庫化を楽しみにしてました。
沖縄を舞台に若者の格差社会?と
集団自殺、沖縄独自の風土、
放浪するひとびとなど
様々な題材をうまく組み立てて
どんどんストーリーが展開していく
桐野夏生ならではの力作です!!
いいわーいいわー。
独白をするふたりの主役男子も
脇役のゲイのおじいも、フリーター女子たちも
ヒッピーくずれのおっさんたちも
みんなみんな魅力的。
仕事の撮影で立山に山登りに行って
寝付けない山荘で読み始めたら
面白さのあまり
なかなか途中でやめられなくて
同部屋のねえさんに迷惑かけちゃいました。
下巻を読むのがワクワクです。
こんな山に登りました。
雪をかきわけ、岩にはいつくばり
なんとか無事に帰ってこれました!

