フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京 -5ページ目

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/

ランチタイムアートとしてウフィツィ美術館の作品をinstagramで紹介しています。

初回はラファエロ「ひわの聖母」。聖母の優しさが伝わってくるラファエロらしい作品です。
 

 

 

 

ラファエロは20歳ごろフィレンツェに滞在していました。その頃にフィレンツェの有力者の依頼で色々な作品を手がけています。これはその中の1枚。似た構図のものにルーヴル美術館「美しき女庭師」やウィーン美術史美術館「ベルヴェデーレの聖母」があります。さて2人の子供たちは誰でしょう?1人はキリスト、もう一人は洗礼者ヨハネ、見分けがつきますか?
明日6/24は洗礼者ヨハネの誕生日。フィレンツェでは花火をあげてお祝いします。カルチョ・ストーリコというサッカーの原型のゲームも開催されます。そんなことに思いを馳せて鑑賞してください。

 

また今後も色々な作品を紹介していきたいと思います。ご興味のある方はぜひinstagramのフォローお願いします♪

 

 

 

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マルセイユタロットとルネサンス美術

タロットとルネサンス美術を比較する講座を開催している。どちらも15世紀フィレンツェのプラトン・アカデミーが源泉になっている、という考えに基づいている。
 

 

 
昨年7月から始めた講座も次回「21世界」を開催して完了というところまで来た。イタリアにいる時から温めていた内容なので、最後のカードまでこれたのが感慨深い。
 
 
 
前回「20審判」を扱った。これがキリスト教「最後の審判」に関連することを知っている人は多いと思う。
 
 
ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に「最後の審判」を描いたのはタロットカードが生まれてから約100年後。
 
 
こちらはフラ・アンジェリコの「最後の審判」
 
 
手前にある棺はキリストの棺を表す。
キリストの復活は人間も天国に生まれ変われる希望を表す。
 
 
希望と言って思い出すのが「パンドラの箱」だ。
賢者プロメテウスは神から火を盗んで人間に与えたことで3万年の刑に罰せられた。
毎日鷲に内臓を食べられるが、不死身のため内臓が毎日復活。永遠に苦しみが繰り返される、というお話。
 
 
神々の怒りは弟エピメテウスにも及んだ。
美女パンドラがエピメテウスの元に送られる。それほど考えないエピメテウスは美しさに魅せられてパンドラを妻にしてしまう。
パンドラは神々から魅力をいっぱい授かってきた。それだけでなく「絶対開けてはいけない箱」を持たされたのだ。
 
絶対開けてはいけない箱は絶対に開ける箱である。
 
開けた箱の中からはありとあらゆる災厄が出てきた。慌てて蓋を閉めたところ、箱の中には希望が残ってしまった。
だからこの世は災厄だらけで希望がない、というのがこの話のオチである。
 
しかし、本当にそうだろうか。
本当は全ての災厄を一度出してしまわないと希望には到達できない、ということじゃないかと思う。
愚痴を言うのは良くない、とよく言われる。
だけど、自分の恨み辛み悲しみを一度吐き出してしまわないと、新しい幸せに向かって前向きになれない。
 
色々な辛いことがあった時、我慢せずに吐き出してしまうのが大事。
そしてもっと大事なことは、吐き出した後に「希望」が待っていると言うこと。
一見災いに見えることがその後の希望、幸せをもたらすきっかけになってくれるかもしれない。
 
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フィレンツェの隠れた名所、サン・マルコ美術館のフレスコ画をinstagramで紹介しています。

 

サン・マルコ美術館はフラ・アンジェリコの作品を中心とした美術館です。

有名な受胎告知もここに描かれています。

 

その中でもこの美術館がすごいところは、元々修道院だった場所をそのまま使っていることです。

なので、修道士さんたちが生活していた独房をそのまま見られます。

フラ・アンジェリコは弟子たちと一緒に独房にフレスコ画を描いていったのです。

フラ・アンジェリコが描いた場所で当時の気持ちを味わいながら鑑賞できる…鑑賞というよりもはや体験です。

 

40近くある独房の中から今回は「キリストの生誕」にまつわる作品を紹介します。

作品の詳細についてはinstagramで紹介しています。

 

 

受胎告知

受胎告知は最も目にする機会の多い画題の一つ。

カトリックの大事な教えなのでどれも絢爛豪華です。

そんな中で独房に描かれたこれはシンプルで静謐で信者でない私も敬虔な気持ちになります。

 

 

キリスト降誕

聖母マリアと夫ヨセフはローマ帝国の住民調査で故郷に帰る旅にでかけます。キリストはその途中で生まれます。宿がなくて馬小屋なら開いてるよ、と泊まったところで出産。牛や馬のいる小屋の上には天使達が祝福しています。キリストが地面に置かれているのは救世主がこの世に降り立ったことを表します。

 

 

 

 

神殿奉献

キリストの生後40日目にマリアとヨセフは当時の慣習に従って生まれた子供を神殿に連れて行きます。その時にシメオンというおじいさんとアンナというおばあさんが赤ちゃんのキリストを見て「この子こそ救世主」と喜びます。しかしそれは同時にキリストとその母マリアの未来の受難を表しました。我が子を無実の罪で処刑される聖母マリアも精神的な受難を受けた、とされるのです。

 

 

 

 

東方三博士の礼拝

キリストの生誕に関わるお話だと次に来るのが「東方三博士の礼拝」。

サン・マルコ美術館ではパトロンであるコジモ・デ・メディチ専用の特別な部屋に描かれています。

この作品についてはまたの機会に詳しく。

 

 

サン・マルコ美術館のフレスコ画特集 第1弾「キリストの生誕に関わる作品」を紹介しました。

続きはまたインスタで♪

 

 

 

 

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