第六感を使って書いてます?!絵を見るのはなんのため? | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

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フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/

第六感ってあると思う? ブログネタ:第六感ってあると思う? 参加中

Buon giorno♪

フィレンツェでは昨日から雨と風がとっても強くなりました。

そういえば昨年の2月も台風かと思う天気が続いたことがあります。


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ボッティチェリの「春」

右端に描かれているのは西風のゼフィロスです。

春はこの風とともに訪れると信じられていました。

春風というより強風な感じが伝わってきます。

 

600年前にもフィレンツェに吹いていたであろうこの強風。

ボッティチェリにインスピレーションを与えたと思えばちょっとガマンできそうです。

 

ボッティチェリの「春」に描かれた愛の形についてはこちらから。

(昨日はアメブロがメンテ中だったのでこっそり別サイトで書いてました)

 

 

さてさて、今日は絵を見たときに感じる感覚についてちょっと考えてみたいと思います。

 

 

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大学で芸術学を学んでから、フィレンツェでボッティチェリの「春」を見ることは長年の夢でした。

でもいろんな国には行くのになかなかフィレンツェにはたどり着けなかったのです。

 

そんなある日ふとしたきっかけでフィレンツェに行くことになりました。

そして最初に「春」を見たときの感動は忘れられません。

 

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この顔を見たときに何か心がかき乱されるような気がしました。

 

それからウフィツィ美術館に行ってもこの絵の前でだけはたっぷり時間をとります。

変わらないはずの表情ですが、なんとなく見るたびに感じるものが違うのです。

 

私にとってはこの「春」がものすごい感動を生んだのですが、絵はなんでもいいと思います。

なぜ人は絵を見て感動するのでしょう?

 

 

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感動するのなんて当たり前といえば当たり前ではあるのですが、深く考えると面白いことに気づきます。

 

こう言っては夢を壊してしまうようですが、絵は分解してしまえば所詮キャンバスと絵の具でしかありません。

でも私たちはそれを見て感動するのです。

 

そもそも私たちは絵を「見て」いるのでしょうか?

もちろん「視覚」としての認識から入りますが、「視覚」だけでは感動を生むことはないと思います。

 

では「感動」はどこから生まれるのでしょう?

どうして絵を見ると優しい気持ちになったり

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心が揺さぶられたりするのでしょう?

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人は「視覚」を通して絵を認識しますが、絵は「心」で見ているのではないかと思うのです。

だから感動したり、ドキドキしたり、時には涙を流すこともあるのだと思います。

 

その絵が心に触れるから。

その絵を通して自分の心に触れるから、人は感動するのです。

 

 

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このブログで取り上げているのは私の心に触れる作品です。

有名無名、絵画彫刻建築物と形も問いません。

逆に心に触れないものは有名なものでも書いていません。

というか書けないのです。だって感じないものには何にも感じないんだもの・・・

 

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逆に感動する作品を見るともっとその作品について知りたいと思います。

だから作られた背景や作者についても一所懸命調べます。

そうやって見ていくとなんとなくストーリーが見えてきます。

その時代も作者も生き生きと立ち上がってくるのです。

 

 

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芸術作品に触れるのは自分の中にある何かを目覚めさせる行為かもしれません。

五感だけではない何か・・・

そして目覚めさせればさせるほど第六感というのはさらに磨かれていくように思います。

 

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ぜひ絵を見る時、自分の心にも触れてみてください♡

 

 

 





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