天国への門が開いた!Part 3☆ゴシック美術とルネサンス | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

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フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


フィレンツェで一番有名なドゥオモの前にある洗礼堂。

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洗礼堂の上を鳥が舞っています



その洗礼堂に設置されている天国への門、そして南門について説明してきました。



「天国への門」と呼ばれる東門
そして芸術史上初のコンクールとなった北門

これらはどちらも1400年代、ルネサンスの作品になります。


しかし、南門だけは1336年制作。
ゴシックの作品になります。



って
ゴシックとルネサンスって何が違うねーん



ここでもちょっと触れましたが、ルネサンスというのは一般的に人文主義と言われます。
神、宗教中心だった中世から人間が中心になった時代です。

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初期ルネサンス最高傑作「ヴィーナスの誕生」


それに対してゴシックは未だ宗教中心の時代の芸術。
全体的に重みを感じます。
そして、扱うテーマもそれを表すかのようなものが多いです。


この門では、キリスト教の「徳」が表されています。


というところで、次回はめっちゃマニアックな記事
キリスト教の「徳」から見る図像学について語ります。



ほんと、語りになっちゃいそう・・・
興味ある人いるんやろうか・・・心配