西穂高 Ⅳ

西穂高山荘は、今年一番の混雑。
私たちも当初はこの山荘に泊まり、
朝日をここで見る予定でしたが、
あまりに混んでしまうので(毛布を3人で1枚とかね…)
&グルメ部の一面が満たされないので(オイ)
下界の温泉に泊まったのでした。
ここから登っていけば穂高連峰~槍ヶ岳、
下っていけば、上高地です!

西穂高山荘から先は、高木がなくなります。
歩いてて気持ちがいい!
はるか先、きれいな円錐をした山峰がピラミッドピーク。
その手前の四角いかんじのが西穂高独標。
奥が西穂高と奥穂高ね。
すごく遠く見えますが、
目で確認できるくらいになってくると、
コースとしては1、2時間でいけるくらいの距離感やな。

尾根伝いに歩くの大好き~
空気がうまい。

高地の低木の代表格はハイマツ。
ほんま、地をはうように生えている松ですね。
不思議なんだけども、ハイマツとかの木が生えてる場所は、
あまり強い風が通らなかったりと、高地でもやや環境のいいところで、
風の通り道になっていたり、地面が良くなかったりすると、
生えてるのは草とかになってきて、
あまり成長するリスクの大きい植物は生えてないんだよね。
生き物ってほんと賢いし、
なにやら生命の縮図を見ているようや。
環境が厳しければ短期間で一気に育つ生き物が向いてるし、
ちょっと穏やかなとこになると、生きてくのにすこし投資もした太い幹をもつ生き物が取って変わる。
そういう意味では人間ってとても甘い環境の生き物なんやなー
と思います。

登っている道はこんな感じです。
斜度けっこうあるなあ。
カメラだと垂直みたいに写ってしまうね。
割にガレてますよ。
山って意外と頭をつかうなと思って、
できるだけ体力つかわんように、息が上がらんように、
足を進めるところを一瞬一瞬判断してくのが面白い。
疲れてきてあたまが回らんようになると、
糖分摂ったほうがいいなとか思ったりして、
自分の体と会話してる感じも面白い。

岩がおっきくなってきました!
もう足だけでは無理で、全身つかって進みます。
三点支持やでーー

振り返れば青い山脈です。
白い筋みたくみえるのは雪渓。
温暖化でかなり小さくなったと聞いています。

山頂に到着!
ですが、まだまだ奥穂高やらなんやら、山並みが先に続いていて
今回はあんまりてっぺんきたって感慨が
薄かったなあ~
大変さでいうと前回の八ヶ岳より相当楽だったけども
意外と腕力が必要で、落の怖さもありました。
追;
私たちが登っている最中、やたらとヘリコプターが飛んでいて
なんだろうねと言っていたのですが、
後日、私たちの登っていた少し先の奥穂高あたりで
男性が滑落し亡くなったと聞きました。
確かに一歩間違えたら、と思って怖くなる瞬間が多かった
今回の登山。ご冥福をお祈りします。

帰りみちのラベンダー味のソフトクリーム!
それにしてもこの辺りはよい温泉があって、
至る所に足湯もあり、登山にはもってこいでした。
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八ヶ岳【前編】
八ヶ岳【後編】