横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -13ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

イエローハート今年、金木犀は

  咲いたでしょうか?

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

10月も2週目となります

彼岸花は例年と同じように

お彼岸より遅れて咲きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼岸花を追いかけるように

そろそろ庭中に芳香が

漂いそうなのですが・・・

 

 

あの懐かしい金木犀の香り

未だに確認できません。

 

 

 

銀木犀は先週咲いているのを

確認して

昨日は頭上でドライフラワー姿に。

 

 

ギンモクセイの香りは

キンモクセイの香りを

薄めたように淡く軽いので

なかなか気付くことが出来ません。

 

 

 

 

 

 

銀木犀は咲いて

金木犀は咲いている気配も

香りも確認できません。

 

皆様がお住みの所では

いかがでしょうか?

もう咲いているのでしょうか?

 

 

一昨年3度咲いた時のブログです。

 

脅威です 金木犀がなんと3度咲きました

下差し

 

 

 

3回咲いた年もあるのです。

 

 

キンモクセイの香りが漂わないと

 

秋がやって来た~

 

そう思えません。

 

今年はどうしたことでしょう?

 

家族の話では

1週間ほど前小学生が

 

「いい香り~、キンモクセイの匂い!」

 

そう話しながら歩いていたそうです。

 

よ~~く観察しても

金木犀の花も

ドライフラワー姿の花も見えません。

 

 

とんでもない暑さで

植物も咲くことを躊躇してしまった

かもしれません。

 

秋を感じられない秋

この異常気象はいつまで?

 

いつか

亜熱帯植物や熱帯植物が生き残り

生態系が驚くほどに壊れた時代が

やって来るのでしょうか?

 

わが家のサルスベリとカンナ

夏中元気でした。

カンナは繰り返し咲きました。

 

鉢植えの菊や藤袴は枯れかかって

元気がありません。

 

去年はバラが2本だめになりました。

 

来年からは日除けが必要だと

思うのですが

庭全体を覆うわけにも行かず

どうしたら良いのか・・・

 

庭を見るたびため息が出るこの頃

今週中には、あの懐かしい

金木犀の香りに逢えるでしょうか?

 

天気予報によると

明後日あたりから

気温が下がるそうです。

 

体調に気をつけて

皆様お過ごし下さいますように。

 

ブルーハート悲劇の皇子

  小一条院の香り

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

やっと涼しくなった

そう思った次の日には

また暑い1日がやって来て

いつになったら本当の秋が

やって来るのでしょう。

 

秋はもう来ないのかしら?

そう思わせるほど

秋は遠くにあるようです。

 

秋がやって来ないと

元気を取り戻せない私

本当の秋が来ますように。

 

 

 

 

 

 

 

先月の薫物は

小一条院の「侍従」でした。

 

 

小一条院(敦明)は平安中期(994~1051)

の皇族で三条天皇の第一皇子

次期天皇のはずが

 

先に藤原道長の孫で

一条天皇の第二皇子の

敦成(あつひら)親王が即位しました。

後一条天皇です。

 

皇太子には敦明(あつあきら・小一条院)

 

次期天皇こそ敦明に、

父三条天皇の望みも虚しく

藤原道長の権勢に勝てず

敦明は自ら東宮の座を降り

皇太子には後一条天皇の

弟である敦良(あつなが・後朱雀天皇)

となりました。

 

三条天皇の後は

二人とも一条天皇と皇后彰子の子供たち

道長の孫が次々と天皇となりました。

 

敦明は

院号を賜り

准太政天皇(じゅんだじょうてんのう)

と呼ばれる地位や称号ではなく天皇に准ずる待遇

を授かりました。

 

この准太政天皇の待遇は

「源氏物語」の源氏の君も

授かったものです。

 

 

思わぬことが何度も起きる時代

小一条院より三条天皇は死してなお

理不尽さに地団駄を踏んだことでしょう。

 

そのような時代にも小一条院は

裕福な貴族の家に代々伝わる

薫物の方を元に薫香を

愉しんだのではないでしょうか。

 

 

現代はとても良い時代です。

平安時代、貴族や後宮でしか嗜めなかった

平安の香りを心ゆくまで

味わうことができるのですから。

 

なぜかこの「侍従」は

とても温かでとても甘い香り

を感じました。

 

悲劇の皇子は

小一条院もさることながら

一条天皇の第一皇子敦康親王(母は定子)も

悲劇の皇子と言えるのではないでしょうか。

ピンクハート願いを込めて

  入門稽古が無事に終りました

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

一昨々日、今月入門なさった方の

入門稽古をいたしました。

 

 

体験にお見えになり

即日入門して下さった方の

入門稽古です。

 

 

平安朝香道で使用する

調度や手持具などの名称

その用途をご説明いたしました。

 

その中から

必要な品物を選んで頂き

お求めいただきました。

 

 

 

 

 

 

入門稽古では

今月の平安朝香道の課題とは

異なる「侍従」をお作り頂きました。

 

 

 

 

 

 

一つ一つの香料の説明をして

計量器で量り

香を合わせていきました。

 

 

この時間は

とっても無心になれる時

なのですが

思いを込めて

願いを込めて

 

私なら

早く涼しくなりますように

涼しくなれ!涼しくなれ!

ですね。

 

 

グリグリ

 グリグリッ

香を合わせていきましょう。

 

 

全く初めてのこと

とおっしゃっておられましたが

かなり手早く作られました。

 

肝心なのは最後に合わせる

蜂蜜の量です。

 

 

夏に香を合わせる場合

蜂蜜が緩くなっておりますので

最後の段階で

入れすぎないように

 

多からず

少なからず

とっても微妙

 

慎重に混ぜて頂きました。

 

 

 

 

 

小さな小さなお団子を作るように

指先で球状に

丸めて頂き、

 

次は手の平でクルクルと丸め

形を整え出来上がり

 

 

 

 

 

出来上がった薫物は

直ぐには薫くことはいたしません。

 

じっくりじっくり寝かせて

芳醇な香りを秘めるようになるまで

熟成いたします。

 

ワインやお酒作りと似ています。

 

これで

入門稽古は終了いたしました。

 

 

入門稽古の方も

初めてのことに力が入り

お疲れだったことと思います。

 

 

お稽古の日に

どのような香りとなるでしょう?

 

 

愉しみにしております。

 

 

ピンクハート九月の和の香り

  平安朝香道お稽古日時

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

 

 

暑い暑いと思っていても

夜には虫の音が

少しずつ増しているようです。

 

覚えることも多いのですが

忘れることも多くなりました。

 

今月のお稽古の

肝心な告知を忘れておりました。

 

 

お稽古日時と場所です

 

9月28日(土)午後1時30分

9月29日(日)午後1時30分振り替

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から

徒歩約3分のところにあり

お申し込みの際は場所をご案内します。

その他ご質問などもこちらよりどうぞ。

 

 

 

※こちらからどうぞ。

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お問い合わせ、お申し込み

ピンクハート今月のお稽古は

心休まる日常を取り戻すために

  

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

後どの位で

涼しい風が肌を包んで

秋を感じさせてくれるのでしょう。

 

 

ここ2日ほどは

ほんの少し気温が下がりましたが

涼しいとはとてもとても

 

 

今月のお稽古も

まだまだ暑い中で

行なわなければなりませんね。

 

 

 

 

 

9月には「菊花」を

そう思うのですが・・・

 

 

まだまだ菊の花は咲きません。

菊の花が開かないと

 

「菊花を薫きましょう」

そのような気にはさせてくれません。

 

「菊花」は

旧暦で薫くことといたします。

 

 

穏やかな心休める日常を

取り戻せるように

芳香でありながら

己を主張せず

さりげなく室内に漂い

人を優しく包み込み

ホッとさせる香り

 

それは「侍従」

 

 

平安朝香道では

 

「侍従」は「黒方」と同じように

儀式の香り、行事の香り

なのですが、

1年を通してお使い頂ける薫物

でもあるのです。

 

秋の香りでもございます。

 

平安朝香道では

 

「黒方・くろぼう」  儀式や行事の薫物

            冬の薫物

 

「梅花・ばいか」  春の薫物

 

「荷葉・かよう)」  夏の薫物

 

「侍従・じじゅう」  儀式や行事の薫物

            秋の薫物・通年

 

「菊花・きっか」  秋の薫物

 

「落葉・らくよう」  晩秋の薫物・冬 

 

このように使い分けております。

 

もちろん

お好きな時にお好きな薫物を

薫いて頂いて構いませんが・・・

 

この6種類の薫香は

「六種の薫物・むくさのたきもの」

と呼ばれております。

 

 

 

 

 

 

やはり秋らしい「侍従」を

今月のお稽古の課題といたしました。

 

さてどのような薫物が出来上がるでしょうか?

 

薫物は現代では

ルームフレグランスやフレグランス

の役目をすることになります。

 

現在NHKで毎週日曜日に

放送される「光る君へ」では

いつも空薫物の香りがしている

 

そう思いながら視聴しております。

 

 

 

 

 

様々な室礼(しつらい)や

目を見張る装束と供に

 

この空間には

何を薫いているのかしら?

この装束には何の薫物を薫きしめているの?

薫かれる薫物を想像するのは

とても楽しい時間なのです。

 

 

今月は入門者もお見えになりますので

少々張り切っております。

 

 

今朝は少しヒンヤリとしておりましたが

暑さは続きそうです。

薫物を薫いて

皆様に心穏やかな日常を

取り戻して頂きたいものです。