今月のお稽古は
心休まる日常を取り戻すために
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
後どの位で
涼しい風が肌を包んで
秋を感じさせてくれるのでしょう。
ここ2日ほどは
ほんの少し気温が下がりましたが
涼しいとはとてもとても
今月のお稽古も
まだまだ暑い中で
行なわなければなりませんね。
9月には「菊花」を
そう思うのですが・・・
まだまだ菊の花は咲きません。
菊の花が開かないと
「菊花を薫きましょう」
そのような気にはさせてくれません。
「菊花」は
旧暦で薫くことといたします。
穏やかな心休める日常を
取り戻せるように
芳香でありながら
己を主張せず
さりげなく室内に漂い
人を優しく包み込み
ホッとさせる香り
それは「侍従」
平安朝香道では
「侍従」は「黒方」と同じように
儀式の香り、行事の香り
なのですが、
1年を通してお使い頂ける薫物
でもあるのです。
秋の香りでもございます。
平安朝香道では
「黒方・くろぼう」 儀式や行事の薫物
冬の薫物
「梅花・ばいか」 春の薫物
「荷葉・かよう)」 夏の薫物
「侍従・じじゅう」 儀式や行事の薫物
秋の薫物・通年
「菊花・きっか」 秋の薫物
「落葉・らくよう」 晩秋の薫物・冬
このように使い分けております。
もちろん
お好きな時にお好きな薫物を
薫いて頂いて構いませんが・・・
この6種類の薫香は
「六種の薫物・むくさのたきもの」
と呼ばれております。
やはり秋らしい「侍従」を
今月のお稽古の課題といたしました。
さてどのような薫物が出来上がるでしょうか?
薫物は現代では
ルームフレグランスやフレグランス
の役目をすることになります。
現在NHKで毎週日曜日に
放送される「光る君へ」では
いつも空薫物の香りがしている
そう思いながら視聴しております。
様々な室礼(しつらい)や
目を見張る装束と供に
この空間には
何を薫いているのかしら?
この装束には何の薫物を薫きしめているの?
薫かれる薫物を想像するのは
とても楽しい時間なのです。
今月は入門者もお見えになりますので
少々張り切っております。
今朝は少しヒンヤリとしておりましたが
暑さは続きそうです。
薫物を薫いて
皆様に心穏やかな日常を
取り戻して頂きたいものです。