今年最後のお稽古となりました | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

ピンクハート今年最後のお稽古となりました

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

先週土曜は

今年最後のお稽古でした。

 

 

 

 

 

 

一昨々日は夏のような陽気

昨日、今日はまた冬に逆戻りです。

例年に戻ったと言うことですね。

 

 

菊の花の盛りは

とうに過ぎましたが

今月は「菊花」を聞いて頂きました。

「薫集類抄」と「香の書」の菊花

でした。

 

「菊花」ってなぁに?

菊の香りを模した薫物(練香)です

 

 

どちらも菊の香りを思わせる

とても良い香りです。

 

通常なら

「菊花」は秋のもの

重陽の節句を考えると

10月や11月が相応しいのでしょう。

 

 

 

 

 

その時季は

ちょうど菊が花開き始めるころ

11月には、色とりどりの大輪の菊が

話題となります。

 

満開の大菊とはほど遠い

日本に渡来したころの菊が

貴族の前栽に植えられ

雨や霜に耐えながら

色を変えてゆく

「移ろう菊」が思い描かれるように

お話しいたしました。

 

 

 

 

 

 

つくづく思うのですが

最高の香材を使ったから

芳香になるとは限りません。

 

そしてその芳香が

決して華々しく咲く

満開の菊の花から放たれる

とは限りません。

 

陽射しに曝され

雨に当たり

霜を置き

枯れかかった

次第に色を変える

移ろう菊からも感じることが

出来るのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枯れた菊を火にくべると

香りがするそうです。

 

命が尽きてもなお

菊は香るのですね。

 

菊は

不老長寿の花なのです。

 

 

 

 

 

 

最後に今年のNHKの大河ドラマは

「どうする家康」

でした。

 

家康は大の薬好き

その上香木にも多大な関心を寄せ

数多くの沈香を

外国から取り寄せたそうです。

 

家康が長寿を願って

考えに考えた薫物に違いない

「千年菊方」を

持参し聞いて頂きました。

 

皆様どのように感じられたでしょうか?

来年は皆様が作り手となります。

その時にはひと練ひと練

不老長寿を願って作って頂きましょう。

 

 

お稽古は今年最後となりました。

大半の方は、大晦日まであれやこれやと

忙しくお過ごしと思います。

 

ゆっくりと寛げるのはお正月?

そのような時に薫物を聞いて

過ごして頂けたらと思います。

 

 

 


手軽に薫ける、これは電子香炉

 

 

今年もあと2週間足らず

もう少しですねキラキラ