春の香りがしてきませんか?今日は七草(七種)です | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

イエローハーツ春の香りがしてきませんか?

   今日は七草(七種)です

 

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

早いものでお正月も7日目

今日は七草ですね。

五節句のうちの1年の始まりが

七草の祝

正月7日の節句(人日・じんじつ)です。

 五節句

1月7日(人日・じんじつ)、3月3日(上巳・じょうし)

5月5日(端午・たんご)、7月7日(七夕・しちせき)

9月9日(重陽・ちょうよう)

 

1月7日に

春の七草を入れて焚いたお粥を食すると

邪気を払い、1年無病息災でいられる

 

と言う中国から伝わった風習と

万葉時代の若菜摘みが結びついて

七草粥の風習が出来たと言われています。

 

 

 

 

 

 

皆様は

もう召し上がったかもしれませんが

我が家は今日のお夕飯です。

 

3が日お腹イッパイ頂いて

胃や腸を休めるには

調度良い日では?

 

 

今の時季

若菜はまだまだ見られません

 

 

奈良時代や平安時代

旧暦では2月ですから

とっても寒い時季です。

 

若菜(春菜)摘みの歌に見られるように

春の兆しを感じながらも

雪とセットで歌われる歌もあります。

 

 

 

明日よりは  春菜摘まむと標めし野に 

昨日も今日も雪は降りつつ    山部赤人「万葉集」

 

 

君がため 春の野に出でて 若菜つむ 

わが衣手に 雪は降りつつ      光孝天皇「古今集」
 

 

少しずつ陽射しが暖かくなり

昨夜降った雪が

キラキラと輝いています。

春の兆しが見えるような日です。

 

陽も高くなり野原へ出ると

雪の間から青々とした

春の若菜が顔を見せていました。

 

夢中になって摘んでいると

袖に雪が降りかかって・・・

 

 

このような情景が目に浮かびます。

 

 

古の人々にとって

特に寒い冬は

緑の野菜はビタミン補給

当時は健康維持の薬的な役割

だったのではないでしょうか。

 

 

考えてみれば、3が日は

野菜不足のような気がします。

 

 

若菜摘みをしなくとも

今ではたくさんの野菜が

手に入ります。

自家栽培ならなおさらです。

 

古の人々は七草と言わず

青いものはお吸い物にして

食していたことでしょう。

 

今日は七草粥をいただいて

万葉の若菜摘みの香りを

楽しむことといたしましょう。