思えば秋の足音が・・・ 名残の蓮の香(なごりのはすのか) | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

ピンクハート思えば秋の足音が・・・

  名残の蓮の香(なごりのはすのか)

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

あの夏の暑さが懐かしいくらい

なんと過ごし易い日々なのでしょう。

 

 

今月のお稽古は昨日で終りました。

 

お稽古の方がお帰りになった後も

お教室の空気を入れ換えるまで

夏の薫物

「荷葉」の香りが漂い

とても癒される夏の終わりの

一時でした。

 

名付けて

「名残の蓮の香」

ですね

 

 

 

 

 

九月は

不知誰人の「荷葉」と

山田尼の「荷葉」を

薫きました。

 

 

 

蓮の花を乾燥させた

ほのかな、ほのかな

蓮華の香りが

微妙に混じり合って

漂っておりました。

 

 

(蓮の花を設い(しつらい)といたしました)

 

 

 

 

このような蓮の花が

一年後には

 

 

 

 

 

このようにドライポプリとなりました

微かな香りまで残るとは・・・

設いのタイトルは

 

「名残の蓮の香」

 

 

 

二つの「荷葉」の薫物(たきもの)を

聞いて頂き

 

 

「久しぶりにゆったりとした時間を持てました」

とおっしゃって頂き

とても嬉しく思いました。

 

 

最後にはまた一息

 

一昨年は

蓮の葉の

蓮茶を愉しみ

 

 

 

 

 

昨年は

手作りの蓮華茶を

 

 

 

 

 

蓮の花は蕾でしか

手に入りませんでしたので

充分に香りを移せませんでした。

 

 

そのようなわけで

今年は蓮華茶をお取り寄せ。

 

ベトナムの早朝に花開いた

蓮の花から移したお茶は

 

まるで目の前に

蓮池が拡がるような

清々しく高貴な蓮の花の香りが・・・

 

それを追いかけるように

発酵したお茶の香りがしてまいりました。

 

 

 

 

 

ウ~~ン

なんともステキなラブラブ音符

 

二種(ふたくさ)の薫物の香りと

蓮華茶の香りがブレンドされて

 

 

 

 

 

いつにも増して

至福の時を過ごしたのです。

 

 

さあ、来年は?

蓮を育てましょうか?

 

もう一度

蓮の花にお茶を抱かせて

美味しいお茶ができれば

皆様とのお稽古も

もっともっと愉しくなるかもしれません。

 

 

お茶のお話しが続きましたが

蓮の香りは

直接ご自分で確かめられるのが

最良なのです。

 

蓮の花の盛りでない季節には

このように

蓮葉茶や蓮華茶で

蓮の香りを

お愉しみ頂けるのです。

 

 

蓮の香りを判って頂くには

お茶が大変役に立つ。

 

「荷葉」を薫き比べするにも

創作なさるにも

先ず蓮の香りを

知り、感じて頂くことが

とても大切なことなのです。