香を聞くのもそこそこ、無事に巣立つことを祈ります | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●香を聞くのもそこそこ

 無事に巣立つことを祈ります

 

 

 

今週はお稽古の週ですので

今月の香の「侍従」を聞いたり

以前の香を聞いたり

散らばったノートを整理したりしています。

 

窓からはまだ少々早いのに

冷たい秋風が簾を揺らしています。

 

 

                  北鎌倉 

 

 

簾を揺らすといえば

このような歌が思い起こされます。

 

 

君待跡 吾戀居者 

   我屋戸乃 簾令動 秋之風吹

          額田王(ぬかたのおおきみ)

 

  君待つと我(あ)が恋ひをれば

     我が宿の簾動かし秋の風吹く 

             「万葉集」第四巻

                      第八巻に重複

 

あなたを待って恋しく思っていると

秋の風が吹いて御簾が揺れています

もしかしたらあなたがいらしたのかしら?

 

とこのような解釈でしょうか?

 

 

秋の風が吹くともの悲しく

恋をしていれば

きっと胸が苦しくなるでしょう

 

 

我が家の外付けの簾が

秋風に揺れています。

 

が恋しい人が訪れるわけもなく

簾の向こうに少々心配なことが・・・

 

 

簾を通してその向こうには

紅葉の葉を傘にして

鳩の巣が見えるのです

 

 

 

卵から孵っているので

巣にはたぶん二羽

 

毎日心配でなりません

 

朝早くカラスが鳴いていると

ヒナをさらいに来たのではないか

とか

風と雨で大丈夫?

とか

 

親鳩と思われる鳩も朝と夕方に

鳴いているので

大丈夫とは思うのですが。

 

早く何事もなく巣立ってほしいものです

 

今にも落ちそうな巣なので

気が気ではありません

 

このところ鳩が気になって・・・

 

香を聞いていても

とても落ち着かないのです。