●ウツギの花の香りが
雨に溶けていきました
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
一昨日は雷も鳴り
一時的に激しい雨が降りました。
晴れて一気に夏日かと思うと
今にも雨が降りそうな日が
続いています。
五月最後の日に降った雨の後
紫陽花もしばらくは
うなだれていました。
山紫陽花は小さなお花なので
しっかりと首を延ばして 頭を立てています。
ハニーサックルは
和名を突抜忍冬(ツキヌキニンドウ)
吸葛(スイカズラ)
漢方では
金銀花(キンギンカ)とも呼ばれています。
雨に濡れてもいい香り~
クレマチスも雨に打たれて
ギボウシは
これからお花が咲きます
お花に香りのあるギボウシなんです
葉っぱの色がステキでしょ?
陽が照るともっと美しい色
雨に打たれて植物達はまた元気を取り戻します。
最後に香りのお花
西洋梅花空木(バイカウツギ)
ベルエトワールです。
アジサイ科のウツギ属
雨の中でひときわ白く光っているように見えました。
たくさんの湿気を帯びた外気と
バイカウツギの酸味を帯びた甘く涼しい香り
梅のお花に形状が似ているから
梅花・バイカと呼ばれるそうですが
梅の香りとは言えませんが
なるほど~
雨に溶け込んでウットリさせる香りを
漂わせていました。
このバイカウツギはアジサイ科ウツギ属です。
少々ウツギの説明です。
ウツギ・卯の花 お借りしました
古来より空木の花は
卯の花として親しまれてきました。
日本に昔から自生するウツギの花には
残念ながら香りはないのだそうです。
香りがないといわれても
そうなのね~
です
空木と呼ばれるのは
材の芯が中空になっていることからの名称で
卯月(旧暦4月)に咲くから卯の花
万葉集より
卯の花の咲き散る岡ゆ霍公鳥(ほととぎす)


この作詞をされた佐々木信綱氏
歌人であり国文学者です。
ご自宅には2階建ての万葉集専門書庫があり
万葉研究の書籍を収蔵していたほどの
「万葉集」研究家でした。
卯の花の匂う垣根の「匂う」は
卯の花が白く光って照り輝くように美しい
そのような思いを込めて作詩なさったのでしょう。
卯の花(ウツギ)は
「匂いがしない」と
「匂いがする」
に分かれるようです。
我が家の西洋バイカウツギ(ベルエトワール)は
アジサイ科のウツギ属ですが
とても良い香りがします。
雷の閃光に一瞬照らされ白く光り
束の間薄暗くなった庭に輝いて見えたのです。
雨に濡れた美しさと共に
外気にその香りが溶け込んで
雷も忘れてウットリしてしまいました。
お花の中心に紅を差したような
アクセントもあり可愛らしいお花です。
日本に自生する空木に香りがないのは
残念なことですが
空木のお仲間を植えて
毎年その芳香を楽しみにしているのです。
今月のお稽古は「源氏合わせ」を行います。
皆様お楽しみに。