こんな男性許せます?光源氏の精神構造ってどうなっているんでしょうか? | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

こんな男性許せます?

 光源氏の精神構造ってどうなっているんでしょうか?

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

2月のお稽古は「源氏合わせ」で

「源氏物語」の「花宴(はなのえん)」でした。

 

 

 

平安朝香道では、毎年季節ごとに「源氏合わせ」

 

と呼ばれる「香合わせ」を行っております。

 

             「香合わせ」とは

 

      平安時代に貴族の間で日常的に行われた遊びです。

     出席者が予め創作しておいた香を持ち寄って

      判者(判定者)がその香の優劣を決めるもの。

      その「香合わせ」になぞらえて

      「源氏物語」の一帖から五十四帖の帖ごとに

      各人が創作した香を披露し、お互いに聞き比べる

      遊びです。

      それが当道の「源氏合わせ」です。

 

2月は「花宴」でした

 

「源氏合わせ」を行う度に

光源氏へのブーイングとなります。

 

今回も光源氏への冷たい視線が・・・

折角咲いた花宴の桜も

直ぐに散ってしまいそうあせる

 

桜の宴での華やかさ

その先に見える

源氏の君の陰り。

「陰り」を香りで表現するには・・・

 

皆様ご苦労さまでした。

それぞれ、思い思いの場面を

表現して下さいました。

 

それにしても

光源氏には

いつもイライラさせられます。

 

紫式部は

そこの所を心得ていて

女性の読者に

哀しみや怒りを覚えさせる要因を

そこかしこに

散りばめてあるのです。

 

 

当時は

一夫多妻制で

通い婚です。

 

平安時代の宮中の女性には

当たり前のことだったのかもしれませんが・・・

 

現代に生きる女性には

許しがたいことです。

 

何ですって?

 

何人も妻を持てる?

 

愛人も?

 

そんな~

 

光源氏は花の宴が催された日

源氏との不義の子を宿した

藤壺への欲望が抑えきれず

夜の殿舎をうろつきます。

 

その結果またまた違う女性と・・・

 

光の君様

なんと言うことをなさいます!

あなた様は導火線に

自ら火を着けておしまいになりましたね。

どういたしましょう?

 

天の声が聞こえなかったのでしょうか?

 

踏みとどまる

強い意志は感じられません。

 

万能であるかに思える光源氏ですが

 

後に起こる自らの不幸を予測できなかったのです。