●こんな男性許せます?
光源氏の精神構造ってどうなっているんでしょうか?
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
2月のお稽古は「源氏合わせ」で
「源氏物語」の「花宴(はなのえん)」でした。
平安朝香道では、毎年季節ごとに「源氏合わせ」
と呼ばれる「香合わせ」を行っております。
「香合わせ」とは
平安時代に貴族の間で日常的に行われた遊びです。
出席者が予め創作しておいた香を持ち寄って
判者(判定者)がその香の優劣を決めるもの。
その「香合わせ」になぞらえて
「源氏物語」の一帖から五十四帖の帖ごとに
各人が創作した香を披露し、お互いに聞き比べる
遊びです。
それが当道の「源氏合わせ」です。
2月は「花宴」でした
「源氏合わせ」を行う度に
光源氏へのブーイングとなります。
今回も光源氏への冷たい視線が・・・
折角咲いた花宴の桜も
直ぐに散ってしまいそう![]()
桜の宴での華やかさ
その先に見える
源氏の君の陰り。
「陰り」を香りで表現するには・・・
皆様ご苦労さまでした。
それぞれ、思い思いの場面を
表現して下さいました。
それにしても
光源氏には
いつもイライラさせられます。
紫式部は
そこの所を心得ていて
女性の読者に
哀しみや怒りを覚えさせる要因を
そこかしこに
散りばめてあるのです。
当時は
一夫多妻制で
通い婚です。
平安時代の宮中の女性には
当たり前のことだったのかもしれませんが・・・
現代に生きる女性には
許しがたいことです。
何ですって?
何人も妻を持てる?
愛人も?
そんな~
光源氏は花の宴が催された日
源氏との不義の子を宿した
藤壺への欲望が抑えきれず
夜の殿舎をうろつきます。
その結果またまた違う女性と・・・
光の君様
なんと言うことをなさいます!
あなた様は導火線に
自ら火を着けておしまいになりましたね。
どういたしましょう?
天の声が聞こえなかったのでしょうか?
踏みとどまる
強い意志は感じられません。
万能であるかに思える光源氏ですが
後に起こる自らの不幸を予測できなかったのです。
