●正倉院の宝物の香木(蘭奢侍)って
こんなに大きかったんですね。
東京国立博物館 正倉院展に行ってきました
ご訪問ありがとうございます
朝倉涼香です
上野の東京国立博物館で
天皇陛下の御即位を記念し
正倉院の宝物を中心とした
飛鳥・奈良時代の造形文化に焦点を当てた
特別展が開催されています。
2019年10月14日(月)~11月14日月) 前期
11月6日水)~11月24日(日) 後期
初日を避けて行って参りました。
上野駅から博物館までの上野の森には
大きな木が多く、台風のためか
枝分かれする所からもぎ取られ
上部が無残に横たわっていました。
銀杏の実がはじけて、独特な秋の香りがそこかしこに漂っています
奈良に比べたらとても静かで目立ちません
正倉院展を開催している 平成館
正倉院宝物と法隆寺献納宝物という
日本を代表する文化財が
これほどの規模で同時に公開されたことは
過去に例がないそうです。
以前、奈良の国立博物館に行った折には
長蛇の列で入館も危ぶまれましたが、
今回は、平日で台風の後だったからか
じっくりと鑑賞できました。
代表展示物を重点的に鑑賞して1時間少々
じっくり回ると2時間以上要します。
1260年以上に渡って約9000件の宝物を
守り伝えてきた正倉院から宝物43点が展示されています。
写真で知っているだけで見る機会のなかった
螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんびわ)や
黄熟香(おうじゅくこう)
を目の前で見ることができました。
明治時代に制作されたレプリカの螺鈿紫檀五弦琵琶
(写真撮影可でした)
黄熟香は別名蘭奢侍(らんじゃたい)
と呼ばれその芳香ゆえに
足利義政、織田信長、明治天皇等に切り取られ
その削った跡が残っています。
切り取りたくなるほどの芳香とは
どのような香りだったのでしょうか?
未だに香りを放っているそうですから
聞いてみたいものです。
ガラスの向こうでは香りは届きませんよね。
写真で見た香木とは違って
とても大きなものでした。
両手を広げたくらいはありましたよ。
(約1.5mだそうです)
その他の香木は沈水香と白檀香がありました。
香を焚く薫炉、香合など香関連の宝物も
数多く展示されていました。
長年の願いが叶って良かった~
また来月には入れ替わりがありますので
行ってみようと思っています。
秋のステキな一日でした。