魂萌え | れいよん・雑記

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明日はあしたの風が吹く。

  魂萌え (2005.06.30 第7刷)  魂萌え (2005.06.30 第7刷)


昨年購入した本の大半は、“積読”で終わってしまっている。

慣れない仕事にかまけて、腰をすえて読んでいる時間がない!

と、言い訳をしていた私であった。


そんな自分に決別しよう。

時間を見つけて、すこしずつでもいいから読もうと決意した。


まず、表紙が美しい本から読んでみるか、と、ピンクの表紙の単行本を選ぶ。

昨年7月初めに購入しておいた『魂萌え』である。

三日もかかったが読了。細切れの時間でもなかなか読めるものである。


私の近辺にもいるような感情をむき出しにしない専業主婦(敏子)が、次々おこる“予期せぬ出来事” に悩みつつも無意識のうちに“魂が燃えだし”行動を起こし自立していくストーリー、まさしく “魂萌えだ!” と、思った。
ピンク地に花柄の表紙がぴったりだ!と、一人悦に入る。(花はダリアかしら?)


登場人物は、ヒロインの関口敏子、敏子の夫、夫の趣味(蕎麦打ち)仲間であるおじさんたち数名、敏子と高校時代の同級生3人、敏子の娘と恋人、アメリカ帰りの息子夫婦と子供たち、愛人伊藤昭子、フロ婆さん、フロ婆さんの甥(カプセルホテルのフロント係)、デパートのカフェテラスで知り合ったS.17年生まれの西泉佐和子、その他数名。


ありそうな話ばかりだったので、考えさせられる。

私が敏子の立場だったら、どう対応し、どのように生きていくのか・・・


敏子の年齢になるまでには、まだまだ先が長い。

だけど、その年齢に達したらやはり、『木にしがみつくのは馬鹿げている。』と思うであろう。

女が老いるということは、そのような感じなのかもしれない、などと想像してしまった。


ん?本の帯の背に『若い人には、まだ想像できない世界』とあるけど、想像できる私って・・・・・


そうそう、『魂萌え』の表紙の花の名前をご存知の方、教えてください。