花嫁のほとんどが、白無垢を着るのは、
白がどんな色にも染まることから、
嫁ぎ先の家の色の染まります、と言う
意味は、俗説なのです。
昔から白は清浄な色で、神に仕える斎服と
考えられていました。
そして昔から日本では、神に使えるのは
女性だったのです。
そこで、男はともあれ、花嫁となる女性は
神に仕えるため、清浄な白の衣装に
身を包んで婚礼に望むのです。
そして、神への儀式を終えたら、人間の
女に戻るために、お色直しをして、人間の
饗宴に望むのが、結婚式とそれに続く披露宴
のおおもとなのです。
つまり、白無垢を着ている間は、神祭りなのですから
厳粛であるべきで、お色直しをすることで
人間の女として俗人に帰ってきた女性を
むかえて祝うのが、披露宴と言うことになるのです。
そのとき神へのお供えを、みんなで分け合いのが
直会と言う宴会なのです。
角隠しは、昔、つる草や、つた、フジなどを
髪に巻いた習慣が、白の麻布を頭につけるように
なり、御所に入って宮中のお世話をするとき
姿になったのが角隠しです。
これは神の与えた自然の生命力にあやかろう
とする呪術からでたものとされてます。
もうひとつは、日本女性は結婚するあいて
以外には顔を見せない、と言う習慣があり
深い綿帽子を、かぶったりするにです。
角隠しも綿帽子も、単なるファッションでなく
ともに伝統的な儀礼のなごりともうせましょう。