28日昼の部の最後、「鬼にちなんで豆をまきます」で客席に福豆と書かれた三角形の袋が巻かれたのですが、絶対数が少なすぎますよー。普通のま豆ですが記念に欲しかったなー。しかも太一君側だったので余計欲しかったー。大阪では増量でお願いします。

いろいろ考えてて出てきた疑問
①なぜ転生の術の時数珠丸は菜切と行った?
「菜切、おまえの死は無駄にはせん」だから、あそこで菜切を殺して食らおうとしたのかな?でもその前に転生(飛ばされ)ちゃった?
菜切1人が転生されていたら、鬼丸も数珠丸も鬼化する事がなくなり温羅の里で今まで通り暮らす事になる。でも、一族の秘密を知ってしまった数珠丸は運命に諍う事を決めたから転生に賭けるしかなかったのかな?
②鬼の名前が名刀の名前になっているのには意味がある?
③数珠丸は記憶を無くしていた?
刀鍛冶の村で菜切の息子吉備津彦(この人は吉備平定にあたって3人の家来と共に温羅という鬼を討ったという伝承のある人で、それが桃太郎のお話になったという説があります)として生まれ変わった。数珠丸は鬼だから記憶を無くしてなくて、雉田達を知らないと言ったのは鬼退治に利用しようとしたから  と私は解釈してました。「記憶を無くしていて、菜切の歌で記憶を取り戻した」という人もいます。私は数珠丸が菜切に「なぜその歌を」と言ったのは菜切が記憶を取り戻したかどうかを確かめたかったから、と思いました。
でも鬼退治して刀鍛冶の村に戻った時、雉田達が「数珠丸は変わった。でも何も言ってこない」って言ってたから途中で記憶が戻った と解釈した方がいいのかな?
④数珠丸は最後まで菜切を愛していた?
鬼丸と両思いなのを知っていたわけで、記憶が戻って鬼丸と抱き合ってた菜切を切ったわけで。私は最後まで菜切を愛していたと思いたい。だから鬼丸にだけは菜切を渡したくなかった。だから切って自分の道を行くために食らおうとした。その後のセリフ「許せ菜切、少し耳が遠くなってしまったのでな、俺が生きながらえるために食われるがいい」が悲しい。
でもその後鬼丸と対決して角を折られて人間になったから、結局食らう事ができなかったんだよね。

鬼化を止めるために食らおうとしていたのに普通の鬼にも戻れず、あんなに忌み嫌っていた人間として生きなければならない数珠丸。
鬼の誇りを胸に鬼として生き鬼として死んだ鬼丸。しかも最後「鬼丸あれで良かったの」「ああ」「でも鬼丸には生きてて欲しかったな」というようなナレで、菜切と一緒に死出の旅に行けたような鬼丸。
太一君ファンの私としては数珠丸に感情移入してしまい、数珠丸がかわいそうでなりません。前のブログで結末に納得って書いたけど、やっぱり一方的に託されちゃった数珠丸の立場は~思いは~どうなるのよ!って思ってしまった。と、またまた結末に納得できなくなってしまいました。

さてこれから数珠丸は人間としてどう生きるのでしょうか?
「逃げるな、耐えろ、その先に希望はあるだと、ふざけるな!」と悪に生きる?鬼丸の言葉をかみしめて刀を捨て平和に生きる?
いいえ彼は桃太郎侍になるのです。ほら、蒼の乱の登場シーンで「貴様、高橋英樹か」って突っ込まれてたでしょ。って違うか。でも剣の腕は活かせるし、案外いいと思いませんか(笑)

残すは大阪千秋楽とSP公演。東京公演でもわかりやすく変わったところもあったし、どんな舞台に、どんな数珠丸太一君に会えるかとても楽しみです。


いろいろスペシャルでしたよ!
①アドリブコーナー 題して「ついに数珠丸いじられる」
では、思い出せる範囲で再現を。
いつものように大包平様(以下山本さんで)切られながら登場。「千秋楽だから特別な遊びするぞう」とふっておきながら兼定、大典太をスルーし鬼丸の所へ。「話の流れと違うことやるから、見ない、聞かない事にしといてね」と鬼丸を後ろ向きにさせて、兼定と大典太に鬼丸の耳をふさがせて、上手に向かって数珠丸を呼ぶ。拍手してわくわくしながら待っていましたがなかなか出て来ない数珠丸。「おおい誰か連れてきてー」などの何回かの呼びかけの後太一君が嫌そうな顔で出てきまして、中央に座った山本さんの隣へ。
「あなたはプロ中のプロだからこういうコーナーは嫌いだろうけど。もう2カ月になるよね。他の人とは楽しそうに笑ってるのにどうして私には敬語なのかな。しかもかなりの敬語だよね。心の扉を開こうよ。刀舞鬼終わっても会おうね、って言いなさい。まず扉を開いて」と。
太一君、「刀舞鬼~」と言い始めるんだけど、「違う。まず扉を開いて」と山本さん。2人の間に心の扉がある、という設定でまず扉を開く動作をしてから言う という事を太一君がわからず。「あ、ここに扉があるという事」と理解した太一君が扉を開く動作をしたら、「ガラガラって言って」と山本さん。で扉を開く動作をしながら「ガラガラ、刀舞鬼終わっても会おうね」と言わされました。
上手にはけながら山本さんに視線を送る太一君に山本さん「わあ数珠丸がにらんでるー(怒ってるだったかな)」と。途中で鬼丸の耳をふさぐのはやめていたので、松さん、笑いながらやりとりを聞いてましたよ。
いやあ、山本さんありがとうございます。最後にいいものを見せてもらいました。

で、水を口に含んでのやりとりがあり、ぞうきんで床を拭きながらの鬼丸いじりがあり、芝居に戻ろうとした山本さんに今日もちょっと待ったー!と「松ちゃんの逆襲」があり、離婚ネタでいじられてました。

②スペシャルカテコ
2回めのカテコの時「わたくし平沼が役者紹介をします」と平沼さんの影マイクで村人達から順に舞台に出て来て1人ずつ紹介。ダンサーさん達が1人ずつ踊った時、舞台上の桜吹雪が舞ってきれいでした。創さん、桃太郎さん、丸山さんの時はちょっとお芝居入ってました。アンバランスの時はショートコント「居酒屋」で「とりあえず生チュウ」で2人でキスして、その後山本さん「あれから数珠丸が目を合わせてくれません」って。友貴君には 「今年二十歳になります」太一君の時は「板の上で 」 の後ちょっと聞きとれず、その後「銀河劇場に帰ってきました」だったかな。

3回めのカテコの時は松さんの後、太一君が殺陣を付けさせていただいた事への感謝を述べて島袋さんが挨拶しました。

さてさてさかのぼって。
奉納歌舞伎の稽古で数珠丸を笑わそうとするところ。今日の数珠丸はDA~YOSHIさんの「長渕からの志村けん」で笑い、「プーさん」(もっと近寄って、と言われ数珠丸のすぐ近くでやり)で笑い、RICKYさんの「アップル」で笑い、と笑顔を見せてました。

兄弟で扇子と槍で舞うところ。数珠丸、扇子を客席側に飛ばしてしまいましたが、何事もなかったかのようにすぐさま刀を抜いて刀の舞にきりかえまして。もう、太一君さすがです。

最後、鬼丸の長ゼリフの時、今日はオペラグラスで数珠丸を見ていました。鬼丸を見つめたり、下を向いたり、刀を手首で返したり、天をあおいだり。悲しみ、苦悩、それでも俺は‥といろいろな感情が渦巻いているような表情。
ああ、数珠丸を思うと悲しい。
太一君ファンのあなた、松さんには悪いけど、ここはオペラグラスを用意して、じっくり数珠丸を見てください。

はあ、東京公演が終わってしまいましたね。
まだ「刀舞鬼」への思いがいろいろあるのでまたねぇ。
太一数珠丸すごくなってます。パワーアップ!怒りを、心を、刀に乗せて向かっていく殺陣。お腹の底から出る悲痛の叫び。感情がばんばん伝わってくるお芝居。
太一君はやっぱり舞台の上でどんどん大きくなっていく人ですね。その事をまた、この舞台で確認できました。

氏神様への奉納歌舞伎の稽古の数珠丸好きです。あの女の声がかわゆい。「おおトミオ、あなたはなぜトミオなの?」これ、ロミオとジュリエットの有名なセリフ。

数珠丸の舞、やり→扇子の変更は「吉備津彦の衣装だとやりにくいからでは」と太一友のKさん。そうかもですね。

さて、夜の部のハイライトはアドリブの部分。題して「松ちゃんの逆襲」
これいつもは鬼丸松さんがいじられて大包平が「温羅の里を頼む」みたいなセリフでお芝居に戻るんだけど、そのセリフの時、松さんが「待ったあ、いつもはやられっぱなしだが今日は・・・」と大包平の山本さんの暴露話が始まりまして、内容は山本さんのために書きませんが、山本さんの困り顔と、してやったりの松さんの笑顔が楽しかったです。

最後の鬼丸の長ゼリフと数珠丸への言葉、20日は「長い、くどい、説教くさい」と受け入れられなかったけれど、昨日は違和感無くなってた。というかその時の数珠丸をじっと見てた。

カテコ挨拶の時、太一君と島袋さんにふってくれまして。恒例になったようですね。で、太一君の時は、あちこちから「太一!」の声が飛びます。太一君「今回殺陣を作りました。このような機会をいただけた事に感謝します。」みたいな挨拶の後、桃太郎さんと友貴君の紹介。

太一君いわく、今回の物語のテーマは愛!だそうです。次は数珠丸のセリフを注意深く聴きたいと思います。けれど、28日のSP公演落ちてしまったので東京は28日の昼で終わりなのです。
いいもん、大阪の千秋楽に行くから~ ってすいません、完全に負け惜しみでございます。もっと見たいよう。