精神を養うための根本は人を愛し、敬すること | 一灯照隅万灯照隅

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私たちが生きていくうえで、食物を毎日食べて肉体に栄養を取るように、心にも栄養を取ってこそ精神が養われ、心おだやかな充実した人生を送ることができるのです。

精神を養うための栄養の根本となるのは、人を愛し、敬することなのです。皆さんの中で、「人を心から愛したことがありますか?」「人を心から尊敬したことがありますか?」と問われたとき、躊躇することなくすぐさま「はい」と答えられる人が何人いるでしょうか。「私は過去において、ある人を熱烈に愛したことがあります」と答える人はいるでしょうが、それは肉欲の愛であって、精神の愛ではないことを知るべきでしょう。

また、「尊敬する心はあるが、尊敬する人物がいない」と答える人には、なんと気の毒な人だ、と私は申し上げずにはいられません。人間は常に、尊敬する人に出会ってこそ成長していくものです。しかし、「尊敬する人がいない」という人は、自分自身の成長を止めてしまい、自身の小さくて狭い世界から抜け出すことができなくなるのです。
 
あなたが今生きていること、人間としてこの世に生まれたことへの感謝の気持ち、また愛する家族の幸せを省みることが出発点になります。そして、その生命は誰から与えられたのかということに思いを馳せるべきです。おのずと、それは両親ということになるでしょう。となると、「縁」ということがとても大切になってくるのです。

縁があって、一人の男と一人の女が結ばれ、子孫である子供が生まれたのです。ですから、その愛すべき子孫をもたらしてくれたのは、連綿と続く先祖があったればこそということになるわけです。その先祖のために、敬する気持ち(感謝)から御霊を奉ってこそ、人の道(人生)を歩むことができるということが、おわかりいただけるのでないかと思います。