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RUBWORLD

自分の為の日記を書いてます。

近所へ買い物に出掛けると、時々遭遇する兄ちゃんがいる。
外でも会うし、ジャスコのフードコートにもよく出没する。
彼は片手に、押すと「プピー」と音が鳴るアンパンマンのゴム人形を持ち、もう一方の手に同種のピカチュー人形を持ち、首からはPSPを提げ、常にキャップを目深に被って俯き、目線はわからない。

そんな彼に初めて会った時、それは短い横断歩道の向こう側だった。
自転車に乗り、一見俯いて、首も前を向いているのに、斜め向きにいるうちのこどもたちに人形を向けて「プピプピー」と人形を鳴らしてきた。
異様な空気を感じた私はどうすべきか迷ったが、この場は和やかにスルーしたいと思い、こどもたちに「・・・あ、アンパンマンだねー!」とぎこちない笑顔で話し掛けてみたが、こどもたちは微動だにせず、不可解な顔で人形を見つめていた。
信号が変わり、こちらに進んで来た彼にキョドっていると、すれ違い様に「僕アンパンマン!元気100倍!」と表情ひとつ変えずに裏声で演じ、去って行った。
人形は最後までこどもたちの視線の方へ向けていた。(その後収納された。)
のどかな日々を送っているだけに、このアヴァンギャルドな出来事に、とにかく動揺したのは言うまでもない。

彼のことを忘れかけていたある日、私はジャスコのフードコートでこどもたちとお茶をしていた。
すると「プピプピー」と聞き覚えのある音が何度か鳴り、ふと音の鳴る方を見てみると、あの彼がPSPをしていて、テーブルの上にはアンパンマンとピカチューが!
そして何度もプピプピーと鳴る理由は何なのかと見ていたら、どうやら彼の近くを幼いこどもや赤ちゃんが通ると、必ず鳴らしているようなのである
その手さばきは美しく自然。彼に動揺はないのか、と思うほど。
それも以前と同じく、キャップを目深に被って、首はPSPを見ているまま、人形だけ鳴らしている。
さすがに今度はウケてしまったが、旦那さんに話すと、「子供好きの変質者かもしれんから気をつけろ」とのこと。
確かにそうだとしたら笑えない。

しかし、彼はジャスコのフードコートの同じ席にしょっちゅう座っている。
なのでしょっちゅう鳴らされるし、こっちも思わず探しちゃうし(会いたいワケじゃなく、危機回避!)、きっとふたごだから覚えられているだろう。
一度旦那さんも一緒の時にすれ違ったが、その時も「プピプピー」と鳴らされ、気をつけろと言っていた旦那さんも、その不意打ちに思わず笑っていた。
でも「僕アンパンマン!」というような話し声を聞いたのは、あれが最初で最後。
物凄くレアケースだったのかも?!

しかしこんなしょっちゅう会うのに、近所のママ友(男の子)は知らないらしい。
まさか女の子限定?!!!!
彼は一体何の目的で鳴らしているのか?!
一体何者なのか?!
もしかして本当にアンパンマンなのか?!
女の子にだけ元気100倍なんてことだったら、通報ものである。
薬は嫌いなのだが、なかなか治らないこどもたちの風邪を気にして、小児科へ連れて行った。
ツインバギーのまま診察室へ。
ひとりを待たせている間、アンパンマンシリーズの人形たちを指差し「んー!!!」と興奮するので、先生が気にかけてくれて、人形をすべてバギーへと置いて下さった。
落ち着いて遊び出したので、膝に乗せてる方の子の診察をしようとするが、バギーに座ってる子が、「どうぞ」と言わんばかりに頭を下げながら、人形たちを先生に渡し始めた。
先生は診察できずに戸惑いながらも「はい、どうも」とひとつひとつ丁寧に受け取ってくれる。
見兼ねて私が横取りしたが、彼女の「どうぞ」は最近大流行り。
譲る気持ちを上手に育んで行きたいものだ。
たっちでサークルに掴ませておむつを取り替えていることが多いのだが、
ひとりがおむつ替え中に放尿!
そこら一帯にみずたまり。
少しパニックになりながらも、ようやく掃除とおむつ交換を終え、もう一人のおむつを脱がしたら、これまた放尿。

…。

呆然。

掃除しようとするも、水浸しの床を触ろうと、離しても離しても寄ってくるふたりをせき止めながらの作業は、一日のママエネルギーをエンプティにさせた。

お風呂でうんちされて、ふたりがねんど遊びのようにしてた時以来のパニックであった。

まぁそれもこれも、楽しい苦労である。