それでもこの人の作品だけは、書店で見付けると、買わずにはいられない、大好きな作家・伊坂幸太郎氏。
その伊坂氏の 『終末のフール』 を今日、読み終えました。
ひとつの大きなストーリーの中に、登場人物を変えた8つの物語で構成されていて、1話1話を短編小説のような気軽さで読むことができました。
「8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。」とゆうSF小説のようなあらすじですが、この小説の本質はそんなことではなく・・・その環境下で巻き起こる、人々の想い。。。
伊坂氏の小説は、先の読めない展開でミステリーの要素が強いのだけれど、それだけに終始せず、毎回、人間ドラマ的な要素も盛り込まれているところが私は好きです。
今回の作品も例にもれず、ジーンときて、うるっときました
中でも第二章の 「太陽のシール」 は、とても温かく心に浸みいる内容でした
そして、最終章にやっぱりありました、伊坂氏の作品でよく使われる手法。
各章の登場人物がリンクする展開。
これがないと伊坂氏の小説読んだ~って気になりませんね。
伊坂作品の醍醐味です
全編を通して、何の変哲もない日常・普通の日々が実はどんなに幸福なことなのか、改めて考えさせてくれる作品でした。
総評としては、これまでに凄く面白い伊坂作品を読んできただけに、それらと比較すれば今回の作品は軽めのジャブとゆう印象でした。
ちょっとした空き時間などに読むには、程良く楽しめる一冊だと思います