25㎞位 ここからずーっと上り
ひたすら上るのだから
自分のペースが楽だろうと
話し合い
婦長とはここでお別れ
しばらく走ると 左手に駅が見えた
ランナーさんもチラホラ見えた
走り抜ける
あーもう 自力で帰るしかない
話し相手も居なくなり
暇になり
頭の中で 歌を歌いながら
走る
うまくはまったのか
やけに快適になった
一般的には遅いけど
25㎞走ってきて
上りを キロ6位で走れているのは
私にしては 絶好調

あー気持ちいい

頭の中で歌いながら
走っていると 歩いてる人たちに
どんどん追い付いてくる
ここまで頑張った人たちが
歩いている
私はここまで休みながら
来たんだから
私は走れ

給水のエイド
スポドリを少し飲む
せっかく走れているんだから
すぐ走る
看板を見る
ゴールの道の駅が標高700m
とある
トンネルで足音が響く
変な足音だなぁ
(と思ったけど
シューズがあんな事になってたから
だよね)
走っていくと
1番会いたかったランナーさんに
会う
そうです
最後尾の男性ランナーさん
すいません
勝手にライバルにして
追い越す
しばらく走って振り向く
見えなかった
このまま逃げたら
1人にも抜かれないレース

ブービースタートだったもので
歩きながら上る予定だったけど
ループなので
歩きどころがわからず
まだ走れていたので
そのまま走る
みほさんに会う
大好きなランナーさん
一緒にゴールできる
と ときめく
33㎞位まで走ったら
欲が出た
おろちループ全部走りたい

35㎞位で 頭の中での歌は
苦しくて歌えなくなった
1㎞が長くなる
前のランナーさんが
脚が攣っている
必死に上がってる
「頑張ってください」
もう頑張ってるから言えない
「大丈夫ですか?」
大丈夫なわけないから言えない
「もう少し」
とっても長く感じるのがわかるから
言えない
結局 何も言えず
痛みが和らぎますように
と 祈って追い越す
やっとゴール会場が見える
が
まさかの 止められる

道の駅に入る車がくるらしい
ずーっと無い脚で上ってきて
予期せず止められると
一気にピキピキと
攣りそうになった

止まると攣りそうになるので
その場をうろうろ
歩くと どこかに行くと
間違えられ
ここに居てください
いえ
攣る 攣りそうなんです~

と半泣きで待つ
こんな時に限って車は
ずっとくる
攣って苦戦していた
ランナーさんもやってきた
良かった
良かったけど
自分がヤバい
長く感じた時間
やっと渡って
ピクピクする脚で
また上ってゴール
ヒヤヒヤゴールでした