NEW “The River”の和訳のリンクを追加しました。(2024/8/15)

とりあえず和訳と解説をアップしました。できれば語句の解説なども随時追加していきたいと思っています…。(^_^;)←語句の解説がないとわかりにくい歌詞なので…。(ダブルミーニングっぽい裏の意味が隠されていそうな部分多めなため)

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タイトルや歌詞の“ガスライト”は、元々は「ガス灯 (ガス燈)」で名詞ですが、近年では動詞として使われる、以下の用法が一般的になってきています。↓ 

ガスライティング(英: gaslighting)は心理的虐待の一種であり、被害者に些細な嫌がらせ行為をしたり、故意に誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気、もしくは自身の認識を疑うよう仕向ける手法。 
 


日本では“被害者ムーブ”というネットスラングがありますが、かなり近いかな?と思います。 

ちょうど、この曲のリリースの一、ニ週間前に誕生して、急速に拡散された“ティンコンカン”ていうのもありますが、たぶん近いものがあると思います。 

“ガスライティング”も近年になって欧米で流行語になったりしていて、世界的に同じようなことが問題になっているのだと思います。

…ちょっと脱線しましたが、この曲では「ガス灯」と上記の心理的虐待の“ガスライト”、“ガスライティング”とダブルミーニングになっていると思います。 

Franの書くリリックは詩的で言葉遊びが多く、抽象的…
訳すのが難しく、適切な解釈や和訳なのか迷う箇所がありますが、MVやインタビューなども参考にして、現時点で自分なりに一番しっくり来る和訳を目指しました。(←変更する可能性ありということです💦) 

“ガスライティング”でありそうな状況、被害者や加害者の立場、心情などを想像しながら聴いていただくと、より理解が深まると思います。

追記:和訳を仕上げてアップしたら、なんと!Travisの動画には今まで英語詞の字幕もついていたことがなかったのに、本日から日本語字幕が表示されている!!
「公式の和訳字幕あるなら、私がせっせと和訳する必要なかったじゃん!!(^_^;)」
…と思ったのですが、動画の和訳字幕は精度があんまり…だったので、「公式のと和訳ちがうじゃん!」とか怒らないでくださいw (^_^;)


Gaslight / Travis 

[Verse 1]
Is there something wrong with me?
何か僕におかしいところがあるの?
'Cause I feel you’re ignoring me
だって、君が僕を無視してるみたいな気がするから
Golden showers on my head
金のシャワーが僕の頭に降り注ぐ
(※ golden shower:放尿)
Rainbows missing presumed dead
虹は行方不明で死んだとされている
I think I might just stay in bed
僕はベッドにいた方がいいのかもしれない

[Chorus]
Oh I’ll be doing fine until you shine
君が輝くまで、僕は元気でいるよ
Gaslight
ガスライト
Always on my mind until you shine
君が輝くまで、いつも僕の心の中に
Gaslight
ガスライト 

[Verse 2]
Make no mistake I.C.U
“間違いなく、確実に”
(※ Make no mistake I.C.U:文頭や文末につけて「絶対に」などと文の内容を強調する表現。“definitely”の類似表現。後半の“I.C.U”は言葉遊びで実質意味がないみたいです。“I See You”「私は君を見ている」とダブルミーニングになっている可能性もありますが…)
Paging Mr. No Can Do
ミスター“何もできない人”を呼び出しする
Poison on an IV drip
点滴に入れられた毒
Fourteen years so sick of it
14年間、こんなことにうんざりしてた
I’ve finally given you the slip
ついに君から逃れられた

[Chorus]
Oh I’ll be doing fine until you shine
君が輝くまで、僕は元気でいるよ
Gaslight
ガスライト
Always on my mind until you shine
君が輝くまで、いつも僕の心の中に
Gaslight
ガスライト
On and on and on and on and on and on
延々と延々とキリがなく続く…
I’m losing sleep now
僕はいま眠れない
On and on and on and on and on and on
延々と延々と果てしなく続く…
I don’t believe you
僕は君の言うことを信じない 

[Bridge]
Ask me why I look so blue (Look so blue)
僕がなんでこんなに憂鬱そうなのか、僕に聞いてみなよ (こんなに憂鬱そうなのか)
You tell me there could be a screw 
君は「(頭の)ネジが緩んでるんじゃないか?」って僕に言う
(※ there could be a screw loose in here:直訳すると「ここにネジの緩みがあるかもしれない」ですが、物や人に対して「問題があるかもしれない」という比喩的表現)
(screw you)
(ふざけんな)
Loose in here, you’re losing here
ここで緩めたら、君はここで負けだ
(※ Loose in hereは↑上の文の一部ですが、looseはネジなどが「緩い」だけでなく、束縛や重圧などから「解放する」の意味もあるので、文脈やMV的にダブルミーニングになっている気がします。「もう束縛できないから、君の敗北だ」という感じ? ちなみにLoose in hereまで言わなくても、ネイティブなら上の文のみで意味は十分通じるので、途中でも“screw you”というツッコミ?が入っていると思います)
The spell is broken
呪文はもう効かない 

[Instrumental] 

[Outro]
I’ll be doing fine until you shine
君が輝くまで、僕は元気でいるよ
Gaslight
ガスライト
Always on my mind until you shine
君が輝くまで、いつも僕の心の中に
Gaslight
ガスライト
I’ll be doing fine until you shine
君が輝くまで、僕は元気でいるよ
Gaslight
ガスライト
Always on my mind until you shine
君が輝くまで、いつも僕の心の中に
Gaslight
ガスライト






参考
過去のTravisの作品にも“ガスライティング”と思われる描写が出てきます。↓


NEW
“Gaslight”が収録されているアルバム、“L.A. Times”に納められている“The River”を和訳しました。↓(2024/8/15)