マサキも

アキも

直也も

みんなイケメンで

みんな嘘つき


そんなの解ってることで

それも受け入れた上で絡んでた


彼らは私の玩具

だから基本なんだっていい


ずっとそう思っていたけど


なんだか急に

嫌悪感が溢れてきて

ラインもスルー

誘われても気分が乗らなくて断る

どっちでもよくなって


放置したら一番に直也がキレた

彼は「自分が1番の男」だから

叶わないことがあると人格が豹変する

強がりメンヘラ

かなりうっとおしいタイプ

何を言われても逆撫でされても無視

放置するしかない


私が私生活で苦しんでるって言ってんのに

それどころじゃないくらい

辛い思いしてるって言ってんのに


「これ以上待てない!浮気するよ!」


そう、わかった


「浮気したら私達終わりね。消えるわ」

「そうだね、そうしたらいいよ。」


子供だな

そんなこと言う男

いらない


対人トラブルの絶望感を抱え

理不尽な出来事と向き合い

ストレスが溜まって体力も思考も落ちる中

この出来事や私の気持ちを

ちゃんと受け止めてくれるのは

健太しかいないと思った


健太は私の話しを黙って聞いてくれて

私の悲しくて悔しい気持ちを理解してくれて

一緒に怒ってくれて

るあは悪くない、って言ってくれた

ゆっくり肩を抱いて

私の頭をゆっくり撫でてくれる


「1人でよくがんばったな」


健太の胸に抱かれて

健太の静かでゆっくりな鼓動を聞いてたら

安心して力が抜けた


世の中には理屈の通らない人もいる

正しいことがねじ曲げられることもある

私はたまたまそんな相手とトラブった

運が悪かったんだ

だから


「もうちょっとで終わる…から

    私、がんばる」


「うん、もうちょっとだ。

    乗り越えたら、またるあは強くなる」


健太は優しい

よしよししてくれて癒されたの

ありがとう


悲しみや苦しみから解放される方法は

元を断つ以外にはない

早く全てを終わらせて

また遊戯を楽しむ女に戻ろう


私はこんな所で

止まってる暇なんてない












他に女がいるな

と、わかってしまう女の勘


バレてるのに隠そうとする

男の性


キープされるくらいなら

私は消える


今私を選ばない男はつまらない


「アキってすごくいい人に見えるけど

    本当はどうなの?」


元旦の夜中

アキから初詣のお誘い

帰りの車の中


「うーん、どうだろ

    ええ人ではないんじゃない?笑」


そんな気がするよ

男はみんな同じ


私に近寄ってくる男は

みんな私に似てるから

考えてることも本性も

よくわかる


「手、つないで?」


助手席から差し出した手を

アキが握った

恋人つなぎ、だな


アキと手繋ぐの好きだったな

アキがすごい照れるから


手を繋いだまま

私は目を閉じた


アキの嘘はわかりやすい

今日はこれでいい

最後に手をつないで

アキの温もりを感じられるだけで

落ち着くからいい


「送ってくれてありがとう」


繋いだ手をほどいて

笑って手を振る

もぅキスはしない


今度キスするのは

アキがしたいとおもったとき


好きなように遊んでおいで

そのうち飽きたら帰ってくるでしょ


「ばいばい」


嘘つき王子


今度は誰とあそぼーかな











私はもうマサキに執着していない

昔の私は捨てた

苦しすぎて耐えられなくて

辛くてしんどいから

誰かを本気で愛することを止めた

恋愛の痛みは

どんな痛みより苦手


マサキの心を奪ってしまおう

そう思ったけど

特になにか仕掛けた訳でもなく

むしろそんなことなど忘れて過ごしていたら


「今日の夜遊ぼーぜ」


マサキからラインが入った


「いいよ」


会うことが軽く決まった

めんどくさいからホテルで過ごす

エッチしてもしなくてもいい

二人きりで過ごせる場所が一番楽


二人でいると一気に5年前に戻れる

ふざけ合って

笑い合って

じゃれあって

目が合う


マサキが私をみつめる

引き寄せてキスする


「なんか、恥ずかしいね」

「それな」


二人で笑い合いながら

お互いの髪の毛を撫でて

キスを繰り返す

マサキはとても嬉しそう


私はマサキがどんな男なのか知ってる

悪いところの方がよく知ってる

マサキは来るものは抱く

男としての欲があるから女を抱く

女に恥ずかしい思いをさせたくないから抱く

けど愛してない

たぶん

どの女にも高揚していない


マサキの心が動く瞬間

どうしようもない衝動に駆られる瞬間を

私は知ってる


その視線と鼓動から伝わってくる


「お前まじめんどくせー女なのに

    なんで俺はお前しかダメなん…?」


知らない

何も言わずに首筋にゆっくりキスしたら

マサキが止まらなくなった


こうやってマサキにちゃんと抱かれるのは

本当に久しぶり

マサキの体なんか全く忘れていて

初めてするみたいだった


腕を頭の上で押さえ付ける癖も変わらない

たまに手を握り合うのも


それだけで幸せだったのを

思い出した


「今度二人で遊ぶのは1年後かなー」


冗談ぽく笑った私に


「そんな遠いん?」


てマサキが真顔で言ってた


遊ぶかどうかはマサキに任せるよ

今日一緒に過ごした私を

ふとした瞬間きっとあなたは思い出す

笑いあった時間を、二人を

思い出す


きっとマサキは

また私を欲しがる











あぶない

まんまと罠にハマるとこだった


私があんなレベルの低い女と張り合うなんて

無駄な時間、労力


彼女は私に嫉妬してる

彼女は私に敵わないのを知ってる


「俺、誰かのことこんなに好きになったの

    初めてなんよ

    苦しくなったり、大事に思ったり

    子供捨ててでも一緒にいたいとか

    初めて思う女なんよ」


愛している男に

そんな存在の女が他にいると言われた女は

どんな気持ちになるだろうか


悔しかっただろう

自分はそんなふうに愛されてないことを

思い知っただろう

体だけで繋がっている関係では

手に入れられない恋心


可哀想な女


私はマサキの体はいらない

心が欲しいだけ


あなたにできないこと

私はできる


マサキに他の女がいるとかいないとか

セフレとか元カノとか

全部どーでもいい


あなたが嫉妬に狂うほど

私はマサキの心を奪う


ごめんね

私を怒らせるから

スイッチ入っちゃった


心は体で奪えない


思い知って









私には

許せない女が1人いる


「マサキの元カノ」を名乗る女

4年前、私とマサキを引き離した女


あの頃マサキは私のことが好きすぎて

苦しそうだった

家族を捨てても私と一緒にいたいとか

そんなことも言ってた


でもマサキがそれを相談した相手が何故かその女

元カノかセフレか知らないけど

マサキは自分の男と決めてまとわりついて

マサキに近付く女はみんな消しにかかる

あの時も


「お互い既婚で家族が辛い思いするなら

    私は別れた方がいいと思う」


とマサキに言ったそうだ

それに納得したマサキもマサキだけど


いや、お前何様??


どの立場で入ってきてんの?

私に会ってみたいとか言ってたらしいけど

ほんと会いにきてみたら?

私普段そんなじゃないけど

あんたなら殴れる気がする


直也もその女に誘われるらしい


「エッチが好きな子なんだよ

    俺がいてもマサキに馬乗りになって

    いちゃいちゃしてる感じだし」


下品な女、嫌い


「何回かご飯いこうって誘われたけど断ったよ

    だってわかるじゃん?何したいか」


ヤリマン

タチが悪い


あの女とマサキが今も繋がってるとおもったら

吐き気がする程不快な気分になる

マサキのことが嫌いになる

マサキの言葉を信じられなくなる


マサキと私の関係において

邪魔でしかない女


でも私は

彼女を羨ましいとは思わない

逆に絶対本命になれない女なのがわかるから

気の毒だなとおもう


何人女がいようがセフレがいようが

マサキの心を奪えるのは私だけ

これはなんとなくわかる


ただエロいだけでは心は奪えない

それに、マサキがダメなら直也も、とか

まじムカつく


まだマサキの周りをウロウロしたり

直也に手を出そうとしたりしてるなら

許さない


今度は私があなたに

絶望を与えてあげる










マサキが夜中にラインしてくるときは

大抵酔った勢い


「お前ほんま綺麗よ

    るあってめんどくせーけど

    俺今まで生きてきて

    るあが1番だと思ってる

    なんか分からんけど一番好き

    俺と一緒にいる時のお前が一番好き」


めっちゃ好き好き言う

完全に酔ってる


でも、こういう時に言うことは

普段隠してるマサキの本心


「俺らってほんとめんどくせーよな!

    仲良くしてーよな?」


どーしたの急に

他の女と別れたかモメてるかでしょ


「近々メシいこうぜ」


数日後

マサキが仕事を抜けて

たまたま打ち合わせに来てたアキも一緒に

ごはん食べた


マサキとアキが並んで

向いから2人を見てた

2人共イケメンでどっちを見ても見栄えがいい

2人共エッチしたけど2人共それを知らない

言ったら日常やりにくくなるの

全員知ってるから


マサキがハイボールを注文した


「マサキ仕事中に酒飲むの珍しいな」


アキが笑った

マサキは私と会う時お酒なしじゃ落ち着かない


私がアキと話している時

マサキが私をじっと見てるのが視界に入る

見すぎ


マサキが席を外した時

スマホを見ながらアキが言う


「俺がたまたま来なかったら

    2人でやらしーことしに行った?笑」


「しないよ、絶対ない笑」


でも本当は

わかんなかったな


マサキの店に戻って解散

アキが先に帰った


「まじまた遊ぼうや」


マサキが私を誘うのは久々


「いいよ」


マサキが嬉しそうに笑う


マサキに関わると心が乱れてしんどい

だから本当はどっちでもいい


帰り道、アキからライン


「仕事なかったらうち来る?って言うんだけど

    今日は忙しいわ」

「うん、また行く」


マサキもアキも

イケメンだから好き


でも2人とも

本気で付き合おうとは思わない

向こうもそんな気ないしね


あの2人と絡むと

なんか疲れるのはなんでだろう


その気にさせといて裏切る

あの人達はそんな遊び人の癖があるから


「本気にならないようにバリア張ってる」


からだろうな
 


めんどくさい











奏多くんが果てて

お互い我に返る


シャワーを浴びながら

少しづつ込み上げる後悔


きっと奏多くんは

もう後戻りできない


「るあさん、肌きれいですね」


ベッドに並んでるけど

奏多くんは恥ずかしくて目を合わせない


「最初ぎゅってした時の感想です

    すごいモチモチ、何かしてるんですか?」


私を抱いた男はみんなそう言う

何もしてない

ボディークリームとかも塗らない

それでも肌の質感がいいのは

男に抱かれているおかげかな、と思う


「奏多くん、我慢〇出てたよ」

「でしょうね、

    最初シャワーしてる時から出てました笑」

「よかったね」

「はい笑」


「めっちゃ気持ちよかった、ありがとう」

「俺もです、最高でした!」


目を閉じた奏多くんから安堵感が伝わる

今は奥さんのことも考えなくていい

奥さんに満たされてなくても

私が彼を満たしているから

奏多くんから

幸福感が溢れてた


「帰ろう」


笑った私に、奏多くんが寂しそうに頷く

バイバイした後

私に残ったのは後悔だった


奏多くんからライン


「めちゃくちゃ最高で夢のようでした

    るあさんのこと更に好きになりました

    あの夜のことは絶対忘れられないな」


奏多くんはとても嬉しそう


「るあさん、可愛かったですよ」


急に恥ずかしくなった

私、どんなふうだったんだろう


「でも私、自分の中で一応一線引いてる

    奏多くんは家族が有る人だし、才能もあって

    これからもっと出世していける人だから

    台無しにならないように気をつけないとね」


正直に伝えた

、ら


「すげー胸がキューってなった

    うまく言えないけど

    初めての経験で初めての感情で

    初めての気持ちだから自分でも戸惑ってる

    かなり自分勝手な事言ってるのはわかる

    けど今はるあさんの事好きでいたい

    少しだけ好きでいさせて欲しい

    変な事言ってごめんなさい」


奏多くんの気持ち、わかるよ

うれしいよ、すごく


なんか

こんなに好きって想ってくれる感情と

対面するのが久々で

その純粋な想いに胸が熱くなった


奏多くんのこと、好きよ

一緒にいて楽しいよ

辛いことあったら寄り添ってくれて

私がお願いしたことはすぐ叶えてくれて

本当に頼りになる可愛い子


最近ね、悲しいことがあったら

奏多くんの顔や、声が、浮かぶの


もしかして

本当に惹かれてるのかな














「我慢〇出してー!」


ここ最近よく

奏多くんがみんなの前で言って笑われてた


でも奏多くんは至って本気

フ-ゾクの女の子じゃ我慢〇は出ない

男の人も、気持ちで濡れる

奏多くんが欲しているのは

そんな人との触れ合い


奏多くんは私を抱きしめて

長い溜息をついた

更に強く抱きしめて

私の頭を撫でる


私はその腕からすり抜けて

奏多くんの細い体にゆっくり触れる

反応と呼吸を見て

上から下へ

ゆっくり、ゆっくり、責める


細い体からは意外な程

彼のものは立派だった

最近30代としかしてなかったからわかる

この若い肌感と角度は新鮮


あとね、奏多くん


我慢〇、出てるよ


きっと照れるから

今は言わない


奏多くんの悶える姿が可愛くて

どんどんいたぶりたくなる


「気持ちいい?」

「めっちゃ気持ちいい…したくなる…」


私も、ほしくなる

奏多くんの、すごく硬い


本当は

最後までなんて考えてなかった

そこまで好きな訳でもないし

後々めんどうなことになりそうだし


だけど

快感て、理性を飛ばす


「入れたい?」


自然と言ってた

奏多くんが頷く


仰向けになった奏多くんに

ゆっくり腰を下ろした


思わず吐息が漏れる


「あぁ…何これやばーい…」


すごく気持ちよくて

思わず腰をうねらせる

硬さも角度もやばい


もっと快感がほしくて

理性が飛んだ

奏多くんにせめられたい


奏多くんが私を突き上げる

私はあなたを全然好きじゃないけど

きっとあなたは

今超絶に満たされて興奮してるはず


だから

私はあなたの前で感じたまま喘ぎ

感じている姿を隠さない


私を見て、もっと感じて






奏多くんは私に夢中

最近、想いが溢れて止まらない


「俺るあさんのことで頭がいっぱいなんです

    俺るあさんに深入りし過ぎたかもしれない

    好きって感情もいつのまにかあって

    それをどうしたらいいのか分からなくて

    いけないって事もわかるし

    こんな事言わない方がいいってのも

    わかってるんだけどなぁ…」


既婚男性が抱く

結婚生活の不満、空虚感


私はそんな旦那さんを何人も見てきた

そして、彼らが欲しがる言葉や温もりを

惜しみなく与えて

その寂しさを埋めた


欲しいものをくれる女を

彼らは愛し、欲しがる


奏多くんも同じ


奏多くんは

私の誕生日にサプライズをいっぱいくれたから

奏多くんの誕生日も一緒に過ごす約束をした


「るあさんほんと色気がやべーんすよぉ」


酔ってきた奏多くんは私を欲しがる

可愛いなぁ、って思い始めた

奏多くんは14才も年下だけど

好きなものがたくさん似てて

話してて楽しい


「誕生日のプレゼントに私ができること

    何かあったら叶えるよ」


しばらく戸惑っていた奏多くんが

「場所変えましょう」と立ち上がる


着いたのはラブホ

奏多くんとは手も繋いだことがない

どこにも触れたことがないのに

急に裸で重なり合うことになる


「心臓のバクバクがヤバイ…」


奏多くんはすごく緊張してた

だけど私は

全然感情が動かない


私の中で、これから起こることは

奏多くんへのただの誕生日プレゼント

奏多くんが一番ほしいものを

あげるだけ


「誕生日おめでとう」


奏多くんにまたがって

首筋にキスした










「ねぇ、るあに玩具買ってもいい?」


直也からライン

今日の夜、直也と会う予定


「何買うの?」

「内緒!」


大体検討がつく

最近直也が興味深々なこと


待ち合わせ場所から直也の車で走る


「ちょっと一緒に行ってみようよ」


入った場所はアダルトなお店

こんなとこ初めてきた


「るあが入って大丈夫そうか見てくるから

    ちょっと待ってて!」


しばらくして直也から

「大丈夫、きて!」とラインが入った


1人で入るの逆に気まずい

入口で一緒になった男の人が

びっくりした顔で私を見てた


狭くて静かな店内に

私のヒールの音が響く

通路に出る度に男の人がこっちを見る

みんなエロDVDやエグい玩具を手にとったまま


恥ずかしい

直也どこにいるんだろう


「るあ!こっちこっち!」


手招きされて直也に近付く


「恥ずかしかった」


照れてる私を見て直也は嬉しそう


「ねぇ、どれがいい?」


直也が指さした先にあったのは

リアルに作られたチン〇

いろんな形が何本も並んでいた


「どのディ〇ドが気持ちよさそう?」


その名前も初めて聞いたし

こんなものが存在するのも初めて知った


周りのお客さんも店員さんも見てる

直視するのも触るのも恥ずかしい

直也がまたそんな私を見て喜んでる

ほんと変態


どれか選んでって言われて

目に付いたのは

健太のチン〇に似たやつ

健太のは先に角度がついててGに当たるから

気持ちいいんだ


「これ」

「これでいいの?わかった、買ってくるから

    先に車帰ってて」


早足で店を出た

恥ずかしかったなぁ

男の人しかいなかったから余計


直也が車に帰ってきた


「今日昼間に買ったのがこれと、

    さっき買ったのがこれ!」


真っ黒の袋を開けると

①ディ〇ド

②ローション(無添加の高いやつ)

③ア〇ル拡張器






③番、やっぱり買ってた


「ア〇ルセ〇クスって最高の快楽なんだよ

    開発できたらすごい気持ちいいし

    いいことしかない」


どっから情報?


もー、なんでもやりたがる

痛そうだし嫌だからずっと拒んできたのに


でも

直也はすごく興味深々で

「るあをもっともっと気持ちよくしたい!」

って、嬉しそうにしてる


最上級の快感が得られるセックスの極み…

本当だとしたら

…どんなの?


「小さいのからゆっくりいくから大丈夫だよ

    力抜いてね」


騙されたと思って

直也に体をあずけた