マサキがソファで寝てる

酔っ払って

私を抱きしめて

キスして


「るあごめーん…」


て小さい声で呟いて

そのままおちた


今日はお店の常連さんに飲まされて

マサキは断れないから

何杯も飲んじゃった


ほんと気がいいってゆうか

ノリを壊さないってゆうか

「いい人」なんだよな、マサキは


マサキはクズ男で有名だけど

本当は弱くて怖がりで寂しがり屋

なのに全部隠そうとする

それが彼の苦しみの根源


マサキの寝顔

最近よく見るな

いびきも

愛しいと思う


明日マサキが目覚めたら

いつものように記憶が飛んでいるから

急に冷静になって

足早に帰っていくだろう

素面になったら

笑えるくらい別人


一緒に過ごした記憶がなくても

誘うのが苦手なあなたが

素面で私を誘って

会いに来ること

それはマサキの本心だから

それでいいよ


おやすみマサキ













真っ暗なアキのオフィス

何度もキスして

床に押し倒された


静かな空間に

二人の息遣いだけが響いてた


「るあの体めっちゃエロい、興奮する」


しちゃいけない場所でコッソリするの

なんであんなに興奮するんだろう


明日

アキがその席からこの部屋を見渡した時

昨夜の私達を思い出せばいい


アキは私を逝かせたがるけど

私はアキじゃ逝かない

顔は爽やか系なのに

エッチはガツガツ系

そこが可愛くていいんだけど


最近私がマサキとよく絡んでるの

アキはしってるはず

マサキが話したがるからな


あんなに仲良しなのに

お互い内緒にして

よく同じ女抱いてるな

私も私だけど


二人とも好きだけど

まともな関係じゃないよね


いつまで続くんだろう

私はこの先ずっと

一時の快楽に満たされるだけの恋しか

選ばないんだろうか


一人きりの私は

フワフワ宙に浮いてるみたい


求められたら

現実に降り立つ


なぁんにも考えたくない

恋愛は色んな意味でめんどう

消耗したくない


求められる女で在れて

光栄です












深夜1時

暗闇の中マサキと抱き合った


大好きなマサキの腕が

後ろから私を包み込んでくれる

背中から伝わるマサキの温もりと

マサキの寝息

マサキの鼓動に安心する


ゆっくりマサキの腕をすり抜けて

隣でマサキの寝顔を見てた


口も悪いし素直じゃないし

意地悪だし酒癖悪いし

最低って思うけど


マサキの寝顔は綺麗で

しばらくその横顔を眺めてた


安心しきって眠ってる

子供みたい


「私マサキがすきよ」


何度もキスして

髪を撫でて

抱きしめ合った


6年前の燃えるような恋ではなくなったけど

今はマサキと抱き合うと安らぐ


「るあのこと想っとーよ」


素直に嬉しいって受け止めた

マサキは酔ってるから

どうせ覚えてないし

明日になったら

知らないってゆうけど

私が幸せだったからいい


でも


ふと思い出して

切なくなるのは

損だなとおもう


二人のことなのに

一人しか覚えてないなんて

酷だ


「酔って記憶なくして俺けっこう嫌われる」


そうだろうね

ほんと最低


マサキが覚えてないなら

私も忘れたい


ううん



覚えててよ

ばか











6年前

マサキの歌声を聴いて

その曲を大好きになった


その曲は二人の想い出になって

聴くたびに私の心を動かした

熱かったり締付けられたり恋しかったり

怖くて聴けなくなったり

あの頃の二人の全てみたいな曲


昨日

6年ぶりに

その曲を二人で歌った

唄って

一瞬で「あの頃」に連れてくな


きっと

マサキも同じこと思い出したでしょ?


別れ際

マサキは私を抱きしめて離さなかった


「るあ、また二人で会おうぜ」

「うん、いいよ」

「るあ、抱きてー」


私の髪に顔をうずめて

ぎゅう、って抱きしめたマサキの肩越しに

月明かりで蒼い星空


「うん、いいよ」


どうせマサキは

今日のことも覚えてないけど


「マサキといると楽しい

    マサキはきっと今日のことも忘れちゃうし

    覚えてるのは私だけ

    でも今、私が楽しいから

    それでいい」


マサキはすまなそうに笑って

また抱きしめて

ゆっくりキスした


私は

だいきらいだったマサキに

ずっと恋をしている

たぶんマサキも同じ


でも

お互い深く好きにならないように

ブレーキかけてる


6年前みたいに恋におちて

沼にのまれるような

コントロールできない感情を持つのが

二人とも怖いんだよ


なのに抱きあってキスする

その時だけ恋をして

眠りにつくまでに忘れる


私もマサキも

臆病だ











スタバで並んでる時

前に並んでた家族連れのパパさんと

ぶつかりそうになった


とっさに謝ろうとして彼の顔を見た

一瞬時間が止まった

マスクしてるけど健太に似てる

てか、健太だ


思わず名前を呼びそうになって

家族連れなことに気付く

とっさに奥さんから目を逸らした

健太は気付いていないのか

子供を抱き上げて前を向いた


いつも私を大事にしてくれる健太は

いつものように静かに

家族の中にいて

パパだった


健太家族の横を通り過ぎて

私はテラス席に座った

背を向けていたから

健太がいつ帰ったかも知らない


家族がいることを知ってて付き合ってる

私は健太を家族から借りてる

健太の全部が欲しい訳じゃない


でも


澄んだ青空を見てたら

ついさっきの光景が浮かぶ

家族の中の健太は

違う人みたいだった


嫉妬ではない

寂しいきもち


不倫してることを

めずらしく自覚した


マスクもしてるし

きっと健太は私に気付かないまま

私もわざわざラインしたりしないし

どっちでもいい


ホワイトモカが

今日はいつもより甘く感じた


疲れた


あんな普通の家族なのに

悪いことしなさそうな旦那さんなのに

本当は不倫してる


夫婦っていいなっておもうけど

やっぱりこわいっておもった


どうせ裏切られるなら

愛人の方が楽っておもってる


普通の幸せは

私には合わない










アキに

安納芋プラペチーノをかってもらった


二人で飲んだ

甘くておいしかった


スタバにパジャマの2人

恥ず


アキの彼女は人妻

きっと彼女は

アキの女は自分だけと思ってるんだろーなー


私、彼女じゃないけど

今からアキとセックスする


アキはベッドで私を抱きしめて

3回キスして

私の胸にキスマーク付けてる


すごいがんばってくれてるけど

あんまり気持ちよくなくて

でも

「すごい、気持ちいい!やばぁい、、、」

って腰をうねらせたら

アキはすごく嬉しそうな顔をするんだ

だから私は

本気で感じているように喘ぐ

そんな私を見て興奮していくアキを

下から見てるのがすきだから


顔も声もすき

でもセックスはちょっと残念

きっと彼女も同じこと思ってる


「アキめっちゃ上手、気持ちよすぎ」

「本当に?相性がいいのかな?」


私の反応に不思議そうで、嬉しそう

反応がいい女の方が

抱いてて楽しいでしょ


私の体は本当に優秀

気持ちだけで濡れてくれる


離れられなくなる体

離れられなくなる女


一度味わったら病みつきになる

そんな女でいたい


悶える私の顔を見ながら

腰を打ち付けるアキの目に

とろけた私が映ってる


「アキぃ、もっと、、、」


可愛いアキ

私の玩具













「マサキと〇〇でメシ食ってたらしいじゃん

    どうゆうこと?」


直也がおこ

なんで?


「ごはん食べただけだよ」

「いや、なんで言わないの?

    隠してるみたいじゃん」


別に隠すつもりないから

堂々とごはん食べてんだよ

マサキはどうゆうつもりか知らないけど

私は全然平気


「別にマサキとやましいことないし
   
    友達だからごはんくらい行くよ」


友達ではないかもしれないけど

恋人でもないし

セフレともちがうしな


「てか直也だって女友達とごはん行くでしょ?」

「いかないよ!」

「え、行くって言ってたじゃん

    お客さんとも行くし」

「行かないよ!」


あーもーこうゆうとこ

完全にそう言ってたのに

都合悪くなったら自分のことは棚に上げる


「てかなんで俺が

    怒られてるみたいになってるの?笑」


でた、「笑」攻撃

イラッとさせる直也の得意技


「いや、じゃあいいわ

    てか誰に聞いたの?」

「なんで言わなきゃいけないの?

    俺が悪いみたいじゃん?笑」


もー全く話がかみ合わない

こうなってきた直也とは

話さない方がいい

無駄にムカつくから


「もういい、話さない」

「なんでるあがキレるの?子供みたい笑」


「笑笑笑笑」うざ

こうゆう時の直也はマジできらい

どっちが子供なの?

めんどくさ

既読スルー確定


いや、てか、

なにこれ?


なんで私怒られてんの?


私は直也の彼女なの?

え、専用?


直也は結婚してて奥さんがいて

たぶん他にもセフレくらいはいる(はず)

なのに私は

他の男と遊んじゃダメって

おかしくない?


「浮気しちゃダメだよ!」


・・・・・・・・・・うーん


なんかちがくない?

え、私がおかしい?


直也のことは好きよ

セックスも合うし体もいいしイケメンだし

でも

直也とは未来がない

いわゆる不倫だから


「バレたらるあが可哀想だよね¥」


って言われたし(←どーなん)


お金持ちの奥さんにお金握られてるから

別れる気なんてないくせに

私を独占しようとするの

おかしくない?


って、言いたい


「今度から行く時はちゃんと言ってね?

    隠されてるみたいでいやだから」


・・・・・・・・。



めぇんんんどくさ!!!!!!



んー

私も直也を束縛してないし

深いこと知ろうとしないし

干渉しないことでうまくやってるとこあるから

フェアに行きたいんだけど


直也は本当に私だけなの?

もしそうだとしても

既婚者の直也と

バツイチのマサキ

本気で告られたら

独身との恋愛を考えるのが

普通かなとおもうけど


マサキとは微妙な関係だから

あいまいに遊んでるし

でもお互い多分いちばん好き

でも結婚とか考えない


だめだ

私は1人だけのものにはなりたくない


直也はマサキにライバル心があるからなぁ

近場で色恋あると

こうゆうとこでめんどくさくなる


「マサキとエッチしたの?」

「したことないよ(うそ)」

「じゃあちゅーは?」

「んー、ある、むかし(最近もした)」

「へー!笑」


笑いながら嫉妬してる

取られたくない欲望を

わざと掻き立てる


私を好きになったら

安心なんてさせない

退屈な女にはならない





今度マサキにごはん連れてってもらお













私は約束がきらい

会いたいと思った時に会いたい

だから

私の気が向いたタイミングで

連絡してきた人とは会うし

ダルい時はどんな好きな男でも会わない


今日はいいタイミングで

直也が連絡してきた

車に乗り込んだ私を見て

「るあ可愛い、すごくタイプ、肌すべすべ」

直也はとてもご機嫌

最近ずっと誘いを断ってたせいかな


直也とのキスは気持ちいい

メスの本能が欲しがるフェロモンを

直也は持ってる


直也は変態で性欲が強い

おかげで色んな場所で遊戯した


ある施設の屋上

きっと監視カメラがあるし

誰がくるかわからないけど

今日の場所はココ


しゃがんで彼を愛でながら

見上げた直也のバックに

一面の星空


「あぁるあ、可愛い、、、」


直也が私の顔を両手で覆う

とってもキレイで不思議な景色

楽しい夜だった


直也が私の内腿に吸い付く

独占欲のマーキング

うれしい


他の男が気付いて

揉めるのも楽しい


車の中で直也とキスしてバイバイした

健太にもこうやって手を振る

マサキはうちに泊まって朝バイバイする

近所の人が見たら

なんてハレンチな女なのだ、と

非難されるんだろうな

とんだビッチです


でもね

みんなクズ男だけど

全員イケメンなんだ

ほしいと思っても

なかなか手に入らないレベル

私はその子達を転がしてる


女から見てビッチは最低

でも男からしたら

ビッチくらいの方が可愛いんだよ(←主観)

誰でもいい訳じゃないしね

ちゃんと人選ぶよ


手に入ってるようで入らない

掴んだ手をするりとすり抜けて

ふわりと飛んでいく胡蝶のように

私はいい男にとまっては

またふわふわ舞う


私にとって

ビッチは最高の褒め言葉

男が抱きたい欲望に駆られて

追いかけてしまう女の代名詞


「だいすき♡」


そう言って


愛に狂うイケメンを眺める時間が

私の至福のひととき











マサキは酔っ払って記憶をなくす

それは有名な話で

信じられないけど多分ほんと

普段のマサキは

どちらかとゆうと無口でおとなしめ

少しお酒飲んだくらいが私も絡みやすい


酔っ払うと理性より本能が優位になる

潜在意識が動き出す、らしい

だから酔ってるマサキは本当のマサキ

普段したいけどできないこと

言いたいけど言えないこと

願望が一気に暴走する


女の子とイチャついて

お前可愛いなって頭を撫でて

肩を抱いてあちこち触って

キスをして抱きしめて


でも次の日になったら全部忘れてる

された方は覚えてるから期待する

マサキはそれを記憶喪失と言って

なかったことにする人

ホントかウソかしらないけど

女からしたらまじクズ男

そりゃ離婚もされる


酔っ払いのマサキを何度も見て

やっと理解してきた

マサキにとってはその場限り

オスの本能が求める遊戯

でもこうやって女がマサキを好きになる


酔いつぶれたマサキを拾って車に乗る

るあー、るあー、って甘えてくるけど無視

どうせ明日になったら

何も覚えてないんだから


「覚えてないを言い訳に好き放題する奴

    ほんとクソ、うざ、ばか、最低」


ここぞとばかりにマサキを罵る


「んー、でもおれるあと寝るー」


好きにして

噂になっても知らないよ


「おれるあのこと好きなんかなー」

「しらない」

「えー、好きだとおもうー」

「そうなの?知らなかった」

「るあー、おれのそばにおってー」

「マサキが好きな人のところにいればいいよ」

「だからおれここにおるー」


何度も抱きしめて

何度もキスして

これも全部忘れちゃうけど


お酒の力でマサキがすることは

たぶん全部本音


他に女がいても

適当な女がいても


私が欲しいときに

あなたがいれば

私はそれでいい


素のマサキは

大人しすぎてつまんないしね


酔っ払いはそうやって

現実の自分とのバランスを取ってる


本当の自分を出さないと

おかしくなっちゃうんだよきっと


色々タチが悪いけど

酔っ払ったマサキが可愛いなとおもう私は

マサキよりもずっと

バカな女












6年前

ひっそりと

でも本気で願って

泣きながら諦めた小さな夢

叶う時がくるなんて


マサキは

「おやすみ」って言ったあと

私にゆっくりキスして

うれしそうに笑って目を閉じた


マサキが私を抱きしめたまま

私のベッドで寝息を立ててる

時々思い出したように

ぎゅっと強く抱きしめる


ふしぎ


マサキの体にすっぽり包まれて

マサキの胸で眠ってる


私は腕枕がきらい

でも

マサキの腕

この安定感と安心感は何?


最低で、クズで、

だいきらいをぶつけて泣いた

もう一生関わらないって思った人なのに

一緒にいると楽しくて

もーどうでもいいわ、ってなった


私の手料理とお酒で上機嫌なマサキは

るあと寝る、って言って

私を抱きしめたまま眠った


恋人同士にとっては普通のこと

でも不倫だった私達には

叶えたくても叶えられない夢だった


だから

そんなことも嬉しくて

神様っているんだなーとか

思っちゃうんだ


マサキ、私ね


マサキが好きよ


あなたはどうしようもない人

女の子をその気にさせるのが上手くて

嘘つきで

自由で自己中でアル中で


でもたぶん

私のことが一番すきなのは

嘘じゃない


だから、もういいよ

なんだって


今、あなたの体に包まれて

安堵感で満たされた私は

ずっと欲しかったものを

あなたにもらった


この幸福を

たまに頂戴

嘘は上手についてね


私はあなたが欲しいものを知ってる

私が満たしてあげる


マサキのキスは

いつもお酒くさい

だけど

好きが伝わってくるから

好きよ


時を超えて

一つずつ叶っていく

二人の小さな夢を

ゆっくり堪能しよう