みなさまこんにちは♪カチューシャです!!
マトリョーシカを売りながらこんなこと言うのもなんなのですが、
お客さまの方がマトリョーシカについて詳しいことは多く、
いろいろ教えられることが多いです。
当店のお客さまの中にはご自身でマトリョーシカを絵付けされる方も、
また私がお店を始めるよりずっと前からコレクションしている方も。
マトリョーシカを作っているロシア人の作家さんが
「マトリョーシカというものはどんなものも必ず誰かが買っていく。
求めるにはその人の理由があり、しかるべきところに落ち着く」
と断言していました。
5年前に比べて一般的にみなさんのお財布の紐が固い気はしますが、
それでもコレクターさんというものはいるのであり、
「前から欲しかったのよね」と、初めてご購入される方も常にいらっしゃいます。
マトリョーシカの売れ筋はもちろん、女の子のテーマです。
でも大統領をはじめ変化球のマトリョーシカも店に留まっている時間に差はあれ、
それでも必ず誰かがお求めになります。
個性的なものほど「理由があって」購入されるような気がします。
個性的なお医者さんのマトリョーシカはいつも在庫はしていませんが、
お店をはじめてこれが三つ目でした。
以前仕入れたのはどちらももっとポップな感じでしたが、
これは作家さんの作品で一番美しくお値段もやはり良いもので、
コブロフ工房のカバノヴァさんのマトリョーシカです。
とても美しく優しいお顔のお医者さんと看護師さん、
ラッパみたいなものを持っている一番小さい子は誰でしょう。助手さん？
先日、このマトリョーシカをお買い上げになったのは
病院をされているという女性のお客さまでした。
マトリョーシカがお好きで、棚の前で立ち止まって
しばらくかわいいマトリョーシカを見ていてくださいました。
お話を聞くと、産婦人科をされているとのこと。
これを買ったら子供が触らないようにしないといけない、
新生児室のガラス張りの所に置いておきたいですね、
とおっしゃっていました。
かわいい女の子のものと迷われていたのですが、
最終的にこのお医者さんをお買い上げいただきました。
作家さんが言っていた
マトリョーシカは、そうあるべきところに落ち着く、
という言葉を思い出し、良いお客さまの所に行って良かった、と嬉しい気持ちでした。
ところがその数日後、私が北九州に行っている日に
そのお客さまが再び来店されたそうです。
その時に話していたのは、
このマトリョーシカの三番目の子が持っているものは
赤ちゃんの心音を聴く器具だったのだそうです!
つまり、このお医者さんは産婦人科医だった!!
この器具、今は使われていないそうですが
昔は日本で使われており、ロシアでも同じものを使われていたのですね、
とお客さまはおっしゃっていたそうです。
その話を店番をしていた仕事仲間に聞き偶然の不思議さに感動しました。
不在にしていたのは残念ですが、ご縁があり、とても嬉しかったです。
この場でお礼申し上げたいと思います。
良いお話を聞かせていただき誠にありがとうございました。
これからたくさんのかわいい赤ちゃんを見守るお医者さんのマトリョーシカもとても幸せだと思います。
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