水温が下がってヒーターが寒くなる | 日本一の1級自動車整備士・花岡龍二・のいるお店・RーTYPEなブログ

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第18回全日本自動車整備技能競技大会優勝の1級自動車整備士が送る
日々の整備の備忘録

トヨタ アルテッツァ SXE10

 

峠などの長い下り坂を下って行くと水温がドンドン下がっていく症状

おそらく止まっているときなどは水温が上がって

エンジン負荷の少ない走行時には水温が下がると思われます。

 

そんな症状の時は

ほぼほぼサーモスタットに異常があるとみて間違いないでしょう

早速交換作業

 エンジンブロックの横に付いていますがかなりの狭さ

普通に工具は入るので何とかナットを緩め外します。

 

鉄板が多いので手が傷だらけになりますが気にせず作業します(笑)

通常は液体ガスケットは塗らない部分なのですが

以前に変えた方が丁寧にビッチリ塗ってくれたおかげで

ガスケット剥がしに大変な目にあいました(泣)

が何とか交換終了!

 

ここからが時間が掛かります。

クーラントを入れてエア抜きをしなければなりません。

まず最初のマシーンがこれ

 名前は多分エアーバキューム!

エアーのホースをつなぎ真空引きをして中のエアーを吸出します。

続けてこの工具

 名前は多分スピルフリーファンネル!

ラジエータの上に設置してエアーが勝手に抜けて液が補充されます。

この工具のおかげでクーラントのジョッキを持ってずっと見ていなくて良くなった

革命的な工具です。10年前くらいに買いました。

 交換したサーモスタットがこちら

よく見ると合わせ面のゴムがめくれているのが分かります。

ここが閉じきらなくてクーラントが止まらずツーツーになっていたのでしょう。

これで一定の温度が保てるようになりました。

 

 

整備工場に一個は必携