O2センサーの事分かってあげて | 日本一の1級自動車整備士・花岡龍二・のいるお店・RーTYPEなブログ

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第18回全日本自動車整備技能競技大会優勝の1級自動車整備士が送る
日々の整備の備忘録

まずはO2センサーの働きから

センサー内部のジルコニア素子が排気ガス中の酸素濃度と反応して
約1Vの電圧を発生します。それをECUが読み取ります。
高温で反応する素子である事からヒーター内蔵型が最近の主流です。

理論空燃比より濃いか薄いかの判断をしています。
濃ければ1V リッチ状態
薄ければ0V リーン状態
これが分かっているようで理解できていないと問題が解けません

エンジンチェックランプが点灯し
O2センサーがリーン状態と診断機で表示(またはずっと0V)
された場合何が起きているかをどこまでイメージできますか?

例えばエアクリーナーエンジン間のホースが破れている
    燃料フィルターが詰まっている
    燃料ポンプの燃圧が低下している
などが考えられます。ECUが燃料が欲しいと信号を出しているのに実際は来ないわけです

つぎにリッチ状態と診断機で表示(1V固定)
例えば水温センサーの特性ずれ
    バキュームセンサーの特性ずれ
    プレッシャーレギュレーターのダイヤフラムの破れ
などが考えられます。ECUが燃料は要らないと信号を出しているのに実際には濃い状態

一番誤解しやすいのが酸素濃度が濃いから燃料が薄いではない無いという事です。
濃い燃料の中に酸素が多く含まれていて
理論空燃比で燃えた後の排気ガスは酸素も少ないという事をしっかりと覚えておくと
問題に出た時に逆をこたえるなんて事も無いでしょう。