君の言う通りになったぞ | WCloveのブログ

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崎が座ったのを確認し、エーディトが発進した。
再び降りだした雪が退却するソ連軍を哀れに見せていた。



2月7日 タンボフの司令部


滝崎
「ルイビンスク、トヴェリ、カルガ、トゥーラ、リャザニ、ペンザ、ウリヤノフスク……この線かな」

モスクワ周辺の地図に記された各都市を赤鉛筆で結び、それをジッと見る滝崎。

本間
「ソ連軍の新たな防衛線かね?」chanel シューズ

滝崎
「あっ、本間大将」

背後からの声に慌て立ち上がる滝崎。

本間
「いや、よい。それより、何か考えていた様だが?」

滝崎
「はい。リャザニからペンザ、ウリヤノフスクの防衛線ですが…我々がタンボフを占領しました。そして、アメリカ軍ポーランド軍はスイズラニを占領…ペンザは孤立しまし。リャザニからの鉄道路線は分岐点でここと繋がっています。そうなりますと…」

本間
「ペンザを放棄する可能性がある…かね?」

滝崎
「はい。放棄時はオカ川を通って退却するでしょうね。そうなるとソ連軍の防衛線はアルザマスに下がります」

そう言って滝崎は先程の地図のリャザニからウリヤノフスクの間にあるアルザマスに点線で新たな防衛線を書き込む。

本間
「……随分防衛線の厚みのが薄くなったな」

滝崎
「はい。薄くなれば防衛兵力は増えます…が、アルザマスの後ろにあるのは、昨年海軍航空隊が鉄橋を爆撃したニジニノヴゴロドです」 chanel メンズ

本間
「……なるほど、君はこの薄くなった厚みの向こうにある河川都市を占領し、モスクワ東部の防衛線を二分しよう…と考えた訳だね?」

滝崎
「はい…まあ、前提条件がペンザの放棄ですから、五分五分ですが…。どうせ、河川の氷が溶けない限りは此方も動けませんし」

そう言って滝崎は地図の上に赤鉛筆を置いた。

本間
「ふむ……やってみる価値はあるな」

滝崎
「えっ…あっ、いや…しかし、余りにもモスクワ周辺に近付き過ぎますとややこしい事に…」

本間
「だが、どちらにしろ、この方が敵を二分し、各個撃破出来るのであろう?」

滝崎
「はい…後々の事を考えると100対100より、70対100の方が有利ですので…」

本間
「うむ、では、マンシュタイン元帥、ロンメル元帥、パットン将軍に伝えてみよう。パットン将軍あたりは食い付いてきそうだな」

滝崎
「あはは…確かに将軍なら食い付きそうですね……喜んでいいのか解りませんが…」

苦笑を浮かべるしかない滝崎。

本間
「たが…さて、この天候はどうなるかな?」

そう言いながら本間大将は窓から外の様子を見た。
やはり……相変わらずの雪模様だった。



2月21日 ペンザ http://www.youxi578.com/ coach shop


滝崎
「………いや、これ、謀略じゃあないの?」

エーディト
「珍しいな、お前がそんな事を言うとはな」

スイズラニから陸戦隊と海兵隊、パットン将軍の軍団と共にペンザに踏み込んだ滝崎はペンザが放棄されている事についつい上記の事を呟いた。

パットン
「はっはっは! 君の言う通りになったぞ!」

そう言ってパットンは滝崎の肩をバンバン叩く……さすがの滝崎も痛かった。

パットン
「うむ! 次はアルザマスだな! よし、ブラッドレー! 直ぐに準備だ!」

ブラッドレー
「ジョージ、先ずは日本軍とドイツ軍、イタリア軍…連合軍との合流が先だ」

呆れた様子でブラッドレー将軍が言った。

パットン
「はぁ、冬季装備が日本軍やドイツ軍に比べて劣っているな…これが原因で足を引っ張っているんじゃあ、日本にも負けるな」

それを聞いて滝崎は苦笑するしかなかった……事実を知ってるから余計なのだが……。

パットン