YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記 -2ページ目

YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

元ラリードライバーの車屋社長のイギリス、ヨーロッパでの日々の仕事、活動などなど。ビジネス、自動車情報や、自動車の輸出、並行輸入事、モータースポーツ(特にラリー)の話題を中心としたブログです。

以前から私たちのガレージにいる、プジョー306Maxi

1990年代にF2キットカーとして、WRC(世界ラリー選手権)のターマックイベントを荒らしまくり、いつぞや4WDのワークスマシーンを脅かした名車です。



本物のワークス用、
プジョースポールのファクトリーの車体なのですが、ちょっとづつ、製作を進めています。


 
内装は完成。




現在、足回り製作中。ハブは自家製で製作します。ここからどのようにハブとして形になるのでしょうか?






そうそう、以前に紹介した馬車の方は・・・・








 
ブレーキキャリパーが立派につきました。あとは、ブレーキペダル製作と、シリンダー、ホースを取り付け。

ペダルやシリンダー部分の写真を撮ったのですが、何故か手がブルブルしていたらしく、かなり写真がぶれていて、いい写真が取れませんでした。再度いい写真が取れたら掲載します。




ちなみに悲報ですが
BRC(全英ラリー選手権)が2015年、2016年、休止が決定いたしました。2017年以降はどうなるかは分りませんが、とても残念です。







YMR Global Motorsはイギリス オックスフォードにて、現地自動車販売、ヨーロッパ⇔世界 自動車輸出入、ヨーロッパモータースポーツ参戦サポートをいたしております。是非是非お問い合わせください。

詳しくはこちらまで↓
www.ymrglobalmotors.com





僕の仕事で、観光タクシーの仕事もしています。

もちろん、人を乗せて走るんですから、猛スピードを出して、お客様を怖がらせたり、極端な横Gや、急ブレーキ、段差や路面からの激しい衝撃を与えて車酔いさせたり・・・ドリフトなんてもってのほかでですよね。

一件、 何の変哲もない、 一般の運転と言えど、ラリー走行やレーシング走行に通じるものがあります。

要するに一般の運転は、レースやラリーの基本操作なんです。

実は、レースやラリーで最も速い走行って、ものすごくスムースなんです。要するに車に横Gがかかればかかるほど、タイヤに限界を迎えて、トラクションが逃げて、タイムロスしたり、外側にすっ飛びやすくなります。要因は、スピードが高くなれば高くなるほど、そして車の切れ角が大きければ大きいほど、タイヤに限界が来てグリップを失い、すっ飛んでしまいますよね。もちろん、急ハンドルによる操作もタイヤに負担をかけます。

スムースに走れる事=横Gと急激な動作が少ない=タイヤに負担が少ない=スピードがまだ出せる

運転が荒れる事=横Gや急激な動作が多い=タイヤに負担がかかっている=それ以上スピードを出すと・・・すっ飛ぶ

と言う事です。

一般の運転のスピードで荒くなるってことは、要するに極限のスピードを出す、レースやラリーの状況下ではもっと荒れてしまうってことです。

車の中に乗っているお客様は横Gや極端な動作の変化で酔いやすくなりますよね。


あと、特にラリーで求められることですが、路面状況を見ること。


イギリスの道は日本と比べ、かなりうねっています。上下の差も激しく、そのままスピードを出すとジャンプしてしまうような箇所もかなり多いです。あと、穴ぼこやデッチも多く、そのまま走っていると、ドンッと大きな音と衝撃が車内を襲います。特に、足回りにもよくないですよね。

これもお客様を酔わせる要因になります。

うねりの中で、アクセルワークや、ブレーキワーク、ハンドルワークをうまく操作して、うねり感を殺す、車が飛ばないように、上下の激しい路面に気を配る、衝撃を受けないように、穴ぼこを避けながら走る。

特にカントリーサイドで、お客様を車内で快適に過ごさせるためにはそのような気配りも重要ですよね。


これは、路面状況を見るいい練習で、ラリーではよくあること:


・グラベルで赤土が出ているコーナーにそのままのスピードで突っ込んで滑ってしまいコースアウト

・舗装路の上に砂利が浮いていて滑ってコースアウト

・特にヨーロッパのコースは、道がうねっていて、上下のうねりも激しく、ひょんなところで車が飛んでしまい、そのままコースアウト、または急激に車の体勢が変わってコントロールが効かなくなりクラッシュ

・逆バンクのコーナーに、ハイスピードで突っ込んでコースアウト

極限スピード下では、こういった路面の判断が更に難しくなります。普段から一般公道の運転でも気を配って訓練はした方がいいでしょう

これらを総じて実践できて、お客様に快適な旅をドライバーとして提供してあげる事がポリシーの一つとして考えています。

要するに、お客様を酔わせたら、ドライバーとしてまだまだ要修行、レースやラリーなんて持っての他って事ですよね。

過重移動やドリフト、フリックなど特殊テクニックを修行して滑っている車のコントロールを身に着けようと必死の人が多いとは思いますが、こういった一般公道での基本動作こそ重要だと思います。

実際、レースやラリーでは、ドリフト走行より、こういった基本操作を極限スピードでパーフェクトに実践する方が難しいのではと思います。

近年の車はなるべく基本操作を忠実に、グリップで攻めた方が、タイムが出るとされていて、ドリフトをするとタイムロスするのが一般的とされています。



でもね
・・・・
ラリーを盛り上げたかったら・・・ドリフトしないと!!景気よくジャンプして飛ばないと!!派手に決めないと!!観客サービスしないと!!

タイムばかり削っているんじゃ、見てる人は面白くないでしょうー。

カッコいいラリードライバーって、派手に走って速い人かなーと個人的に思っています^^




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私共のモータースポーツのガレージは、大変のどかな所にあって、道路をお馬さんが普通にパカパカ歩いています。

更に言えば、人を乗せた馬車までも行き来する場所なんです。

そんな場所で、馬車の修理を請け負ったりします。


 

今回の仕事は、ハブの修理とブレーキの改造。

この馬車はリアのみに油圧式のブレーキが付いているのですが、今回はフロントにもブレーキを装着したいとのことで・・・・。馬2匹で引っ張るので、2馬力なのですが、このお客様の馬たちはよっぽどのパワーがるのでしょうか??




ハブをはずして



手作りローターを取り付けるためのねじ穴を作ります。

   
手作りのローターを取り付けます。使うブレーキキャリパーはブレンボ製バイク用。キャリパーを取り付けるブランケット作成。後で角を切って丸くします。


 
完成すると大体こんな感じ。ブランケットを溶接して取り付けます。



元々、リアのペダルは着いています。後でフロント用のブレーキペダルとブレーキシリンダーを追加取り付けします。もちろん、油圧用のホースも取り付けます。

グループB車が盛んなイギリスでは、個人のモータースポーツのガレージは自分たちでパーツを作成するのは結構一般的。

車と同じ要領で、馬車の改造もやっていますよー。






ちなみに彼・・・・写真がぶれるほど元気に動き回っていました。



 
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