ラリーのコドライバー | YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

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元ラリードライバーの車屋社長のイギリス、ヨーロッパでの日々の仕事、活動などなど。ビジネス、自動車情報や、自動車の輸出、並行輸入事、モータースポーツ(特にラリー)の話題を中心としたブログです。

よく、ラリーでドライバーの隣に乗って、いろいろベラベラとしゃべっている人がいますが彼らを「コドライバー」と言います。


ペースノートというコースの情報を記載されたものを読み上げ、コーナーや道の状況をドライバーに逐一知らせ、それを元にドライバーはアクセルワークや、ハンドルワーク、ブレーキングなどを行い車を滑走します。


一件、ラリーはドライバー勝負として強く見ている方々が多いとは思いますが、もちろんドライバーもそうですが、コドライバーもとても重要です。人によっては、コドライバーで勝負が決すると言う方々も多いです。


僕の知り合いで、コドライバーをやっている方がおっしゃっていたのですが、もし、ドライバーとして速くなりたかったら出来るだけトップコドライバーを見つけろと言います。


要するに、ドライバーとしてもコドライバー選びは大変重要で、コドライバーに育てられると言うこともあります。ゆえに、いいコドライバーを得ることは、ドライバーとしてのスキルアップにも繋がると言うことです。レベルの高いコドライバーは、速いドライバーの横に乗っているので、高レベルな走りを覚えております。「もっと踏め!!」と言われ無理じゃないかと思っていたら、コーナーをクリアー出来た・・・この速度でいけるのか!!と言うこともあったり・・・。コドライバーにより、一戦で得る経験値が大きくなると言うことですね。(逆も然りでしょうね:トップドライバーとビギナーコドライバーの組み合わせ)


ヨーロッパでは、コドライバーはラリーの参戦経費は全く払わなくてもいいという常識があり、プロのコドラはむしろ、ドライバーからお金を取ると言うこともあります。現に僕が現役でラリーをやっていた時は、コドライバーはベテランでしたので、全くお金を払っていません。(要するに全額ドライバーが払っていたとのことです。)極稀に、ドライバーとしていい仕事をすると、「エントリー代、半額出してあげるよ」と言われたこともありますが、これはかなりの温情であるということです。


僕は、内臓が弱いので、コドラをするとすぐ気持ち悪くなってしまいますし、コドラの仕事は出来なそうなので、ドライバーをするしかないのかなと思いますが、タダで、ラリーに参加できるので、お金がない人でもラリーに参加できる、いい方法だと思います。


皆さん、コドライバーになってみるのはどうでしょうか?