お客様から言われると、
もちろん嬉しい言葉です。
でも実は、
少しだけ考えさせられる言葉でもあります。
なぜなら私の中では、
特別なことをしているつもりが
ないからです。
説明を丁寧にする。
質問に答える。
不安を解消する。
これは、
不動産屋として
当たり前の仕事だと思っています。
でも現実には、
その「当たり前」が
意外と少ないのかもしれません。
例えば、
専門用語。
不動産業界には、
一般の方には分かりにくい言葉が
たくさんあります。
住宅ローン。
登記。
抵当権。
団体信用生命保険。
仲介手数料。
毎日使っている私たちには
普通の言葉でも、
お客様にとっては
初めて聞く言葉ばかりです。
だから私は、
できるだけ専門用語で
ごまかさないようにしています。
そしてもう一つ。
質問されてから答えるのではなく、
聞かれる前に伝えること。
これを意識しています。
お客様は、
何が分からないかすら
分からないことがあります。
だから、
質問を待つのではなく、
先回りして説明する。
それがプロの役割だと思っています。
特に、
お一人で住宅購入をされる方は、
考えることが本当に多い。
住宅ローン。
セキュリティ。
将来の働き方。
結婚や転勤の可能性。
老後の住み替え。
物件そのものより、
その後の人生について
考える場面がたくさんあります。
だからこそ、
私は物件の説明だけではなく、
その先の暮らしまで
お伝えしたいと思っています。
不動産は、
一生のうちに
何度も経験する買い物ではありません。
だから、
お客様が納得しないまま
契約することだけは避けたい。
焦らせることより、
理解していただくこと。
売ることより、
安心して決断していただくこと。
それが大切だと思っています。
「説明が丁寧でしたね」
その言葉をいただくたびに、
もっと当たり前の基準を
上げなければいけないなと思います。
私たちの仕事は、
家を売ることではありません。
お客様が納得して判を押せる状態を
作ることだと思っています。