「35歳になったら家を買おう」
そう決めていた
ご夫婦がいました。
ところが気づけば40歳。
結局、
家は買えなかった。
理由を聞くと、
「タイミングが合わなくて」
そう話されました。
でも私は、
本当の理由は
別のところにあると思いました。
話を聞いていくと、
夫は通勤の利便性を重視していた。
できるだけ駅に近い場所。
できるだけ職場に近い場所。
一方で、
妻は子育て環境を重視していた。
公園が近いこと。
学校の評判が良いこと。
静かな住環境であること。
どちらも正しい。
だからこそ、
どちらも強く言えなかった。
相手の考えを否定したくない。
自分の希望ばかり押し付けたくない。
そんな優しさが、
結果として
決断を止めていたんです。
そして気づけば5年。
その間に、
物件価格は上がった。
金利も上がった。
年齢も重ねた。
でも本当に失ったものは、
時間だけではありません。
夫婦で本音を話す機会です。
私は家探しの相談を受ける時、
物件の話より先に、
こんな質問をします。
「絶対に譲れないものは何ですか?」
すると面白いことに、
最初は出てこない。
でも話しているうちに、
少しずつ本音が出てくるんです。
・子どもには転校させたくない
・通勤時間を減らしたい
・実家の近くに住みたい
・休日は家族との時間を増やしたい
家探しが進まない人に
足りないのは、
物件情報ではありません。
住宅ローンの知識でもありません。
本当に足りないのは、
「自分たちは何を大切にしたいのか」
を話し合う時間です。
家探しは、
物件探しではない。
夫婦で未来を決める作業なんです。
だからもし今、
家探しが止まっているなら、
物件サイトを閉じてみてください。
そして代わりに、
夫婦で話してみてください。
「私たちが一番大切にしたいものは何だろう」
その答えが見つかった時、
家探しは驚くほど前に進みます。