家のことを調べ続けている。
これ、
不思議に聞こえるかもしれません。
でも不動産の現場では、
本当によくある話です。
「そろそろ家が欲しいんです」
そう相談に来られた方が、
半年後も、
1年後も、
同じように物件を見ている。
本人も真剣です。
サボっているわけでもない。
むしろ誰よりも勉強している。
金利も調べる。
相場も調べる。
補助金も調べる。
住宅ローンも調べる。
YouTubeも見る。
SNSも見る。
不動産会社にも話を聞く。
でも、
なぜか決まらない。
なぜだと思いますか。
理由はシンプルです。
多くの人が、
「情報収集」
と
「意思決定」
を同じ行為だと思っているから。
でも実際は、
まったく別です。
情報収集は、
不安を減らすための行動。
意思決定は、
不安を受け入れる行動。
似ているようで、
真逆なんです。
例えば、
どれだけ調べても、
未来なんて分かりません。
金利がどうなるかも、
不動産価格がどうなるかも、
誰にも分からない。
でも人は、
「もっと調べたら正解が見つかる」
と思ってしまう。
だから調べ続ける。
すると何が起きるか。
買わない理由が増えるんです。
・金利が上がるかもしれない
・価格が下がるかもしれない
・もっと良い物件が出るかもしれない
・補助金が増えるかもしれない
・景気が悪くなるかもしれない
調べれば調べるほど、
未来の不安材料は
無限に出てきます。
つまり、
情報が増えるほど、
決断が難しくなる。
これが現実です。
だから私は、
「もう少し待ちます」
という言葉を聞くと、
少し心配になります。
もちろん、
焦って買う必要はありません。
でも、
待つことにも
コストがあります。
家賃は払い続ける。
住宅ローンは
組める年数が短くなる。
年齢が上がれば、
審査条件も変わる。
良い物件は、
誰かが買う。
市場は、
あなたが決断するまで
止まってくれません。
現状維持は、
何もしていないようで、
実は少しずつ
条件が変化している状態なんです。
だから大事なのは、
情報量じゃありません。
最後は、
不確実な未来ごと
引き受ける覚悟。
これに尽きます。
実際、
家を買った人は、
誰一人として
「100%安心」
ではありませんでした。
でも、
決めた人は前に進む。
決めない人は、
同じ場所に立ち続ける。
私はこれまで、
たくさんのお客様を見てきました。
そして思うんです。
家を買えた人と、
買えなかった人の差は、
知識量じゃない。
決める覚悟を持てたかどうか。
その差だけなんだと。