経営をしていて思うんです。
「もっと意見を言ってほしい」
そう願っている社長は多い。
でも実は、
「意見を言え」
と伝えるだけでは、
組織はほとんど変わりません。
なぜか。
人は言葉ではなく、
体験で学習するからです。
例えば、
会議で勇気を出して発言した。
でも、
・却下された
・流された
・否定された
これを何度か経験すると、
人は学習します。
「あ、言っても意味ないな」
と。
すると次からは、
意見を言わなくなる。
考えなくなる。
指示待ちになる。
よく、
「うちの社員は主体性がない」
という話を聞きます。
でも私は、
主体性がない人なんて、
ほとんどいないと思っています。
主体性を失った人はいても。
子どもを見れば分かります。
本来人は、
自分で考えたいし、
認められたいし、
役に立ちたい生き物です。
それが、
何度も否定された結果、
考えることをやめてしまう。
だから私は、
意見を求めるより先に、
「意見が採用される体験」
を作ることが大事だと思っています。
どんなに小さなことでもいい。
「それいいね」
「やってみよう」
この一言で、
人は驚くほど変わります。
1回でも自分の提案が採用されると、
次はもっと考える。
もっと工夫する。
もっと良くしようとする。
なぜなら、
自分の考えが
誰かの役に立ったという成功体験が残るからです。
逆に、
どれだけ立派な理念を掲げても、
どれだけ「主体性を持て」と言っても、
行動が伴わなければ意味がありません。
ちなみに、
うちの会社は
営業ノルマをなくしました。
すると不思議なことに、
売上は上がり、
紹介も増えました。
理由は単純です。
数字を追うより、
お客様のために何ができるかを
考える人が増えたから。
人は管理されるより、
信頼された時の方が力を発揮します。
私はそう思っています。
主体性は才能じゃない。
環境が育てるものです。
だから経営者の仕事は、
優秀な人材を探すことより、
挑戦したくなる環境を作ることなのかもしれません。